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On the Production
by 井口健二
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■ふたつの昨日、世界一/映画館、メアリーの(ポリスS、ジュリアン、春待つ、ファースト、めんたい、輪違屋、LOVEHO、かぞくいろ、バハール)
舞台に鉄道にまつわる人々を描くシリーズ第3作。本作の主
人公は夫に急逝された若妻。その夫には連れ子がおり、彼女
は血の繋がらないシングルマザーだった。そんな2人が夫の
生家を訪れる。その家には定年を迎えた列車運転士の父親が
1人で暮らしており、そこで取り敢えずは安定した生活を手
に入れた母子だったが、鉄道マニアだった亡き夫の遺品に触
れる内、いつしか彼女は運転士の道に進むことを決意する。
しかしその道は容易なものではなかった。出演は有村架純、
國村隼、歸山竜成。他に桜庭ななみ、木下ほうか、筒井真理
子、板尾創路、青木崇高らが脇を固めている。脚本と監督は
2013年2月紹介『旅立ちの島唄』などの吉田康弘。お話は少
し甘い気もするが、背景となる肥薩おれんじ鉄道の魅力はし
っかりと伝わっていた。公開は11月23日から九州先行上映の
後、30日より全国ロードショウ。)

『バハールの涙』“Les filles du soleil”
(中東で取材を続ける隻眼の女性戦場カメラマンと、女性戦
闘員の交流を描いた作品。その戦闘員は弁護士だったが家族
をISに惨殺され、息子を人質に取られている。さらにカメ
ラマンも同業の夫を戦場で亡くし、娘を母国に置いて戦場に
赴いていた。そして戦闘員は息子救出のため果敢な作戦に打
って出るが…。2016年10月紹介『母の残像』では戦場カメラ
マンの母親に残された家族を描いていたが、本作では母親側
の状況が描かれる。そこには平時と変わらぬ母親としての家
族への思いがあった。出演は2017年1月15日題名紹介『モン
・ロア』などのエマニュエル・ベルコと、2017年7月9日題
名紹介『パターソン』などのゴルシフテ・ファラハニ。脚本
と監督は女流のエヴァ・ユッソン。本作では実際のクルド人
自治地区に入って撮影が敢行され、その惨状を余すところな
く伝えている。公開は2019年1月下旬より、東京は新宿ピカ
デリー、シネスイッチ銀座他にて全国ロードショウ。)
を観たが、全部は紹介できなかった。申し訳ない。
なお今週はもう1本観ているが、まだプレス資料等の用意が
なかったので、その作品は後日掲載とします。

11月11日(日)
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