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On the Production
by 井口健二
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■クロニクル、陽だまりの彼女、ゴースト・エージェント、エリジウム、パッション、今日子と修一の場合、ハウス・オブ・カード、鷹の爪GO
・ライト、そしてフィンチャー監督が『ドラゴン・タトゥー
の女』に起用したルーニーの姉のケイト・マーラが駆け出し
の女性記者を演じる。他に上記の『クロニクル』にも出てい
たマイクル・ケリー、昨年12月紹介『キャビン』などのクリ
スティン・コノリーらが脇を固めている。
現実の2013年1月はバラク・オバマ大統領が再選されている
ものだが、本作では新大統領が誕生。ただしその党派などは
微妙に隠されていたようで、実際のアメリカ政界の生々しさ
などはあまり描かれていない。
それに代って描かれるのは、主人公の見事な復讐劇であり、
複雑なパワーゲームの中を巧みに潜り抜けて目的を達成する
小気味よさだ。従って本作では、アメリカ政界の現状などを
知る必要もないし、エンターテインメントとしての面白さに
溢れた作品になっている。
なお放送は、9月15日21時からに僕が観たのと同じ第1話、
第2話が連続で先行放送され、レギュラーは10月9日から毎
週水曜日23時、初回は第1話、第2話連続で以後は1時間ず
つのようだ。
因に試写の行われた第1話、第2話では、物語は一応の決着
となるが、以後の展開も期待される作りになっていた。
『鷹の爪GO〜美しきエリエール消臭プラス〜』
2009年12月紹介『秘密結社 鷹の爪 The Movie 3』の続き。
前作は3だったが、本作は気分的にGOなのだそうだ。
物語は、主人公の吉田くんのお母さんが病気になり、結社の
面々が故郷島根県にお見舞いに来るところから始まる。その
病気は重いものではなくほっとした吉田くんだったが、帰路
に立ち寄った神社である予言を受けてしまう。それは結社の
命運を左右するものだった。
一方、宇宙の彼方で機械生命体の暮らす惑星ゴゴゴは邪悪な
宇宙帝国の侵略を受けていた。ところがその防衛司令部でお
茶汲み係のオキテマスはある予言を信じていた。それは「青
く輝く惑星に住む耳の尖った男が世界を救ってくれる」とい
うものだったが…。
そんな物語に、主人公たちの出自や島根県に関わるギャグ、
一発ギャグなどが絡んで、映画は進められる。また恒例の制
作費インジケーターが画面上部に掲示され、そのメーターが
スポンサーが決まると伸びたり、CGIが使われると縮んだ
りという展開も前作同様に登場している。
脚本、監督、キャラクターデザイン、声の出演はFROGMAN。
またゲスト声優としてモデル/女優の河北麻友子、稲川淳二
らが登場。他にも意外な人が登場しているものだ。
昨年はJR西日本の管内を旅行していると、鷹の爪団のキャ
ラクターが登場するマナーポスターをよく見掛けた。この他
にもタイアップは多数あり、さらに最近ではNHKのEテレ
にもレギュラー番組があるとのこと。正に飛ぶ鳥を落とす勢
いのようだ。
そんな状況での本作の公開となるが、作品は前作の紹介のと
きにも書いたように常識的というか、ギャグなどにも下品な
ものや悪質なものは無く、正に健全な作品になっている。そ
れでも僕らが観てニヤリとする出来なのだから、これは見事
というべきだろう。
多少の楽屋落ちなどはあるが、全体的には子どもから大人ま
で楽しめる作品。なお試写会での監督の挨拶によると、今年
のねぶた祭りには子どもたちの投票で決まった「鷹の爪団」
の山車も登場したそうで、この勢いは当分止まりそうも無い
ようだ。
08月20日(火)
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