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On the Production
by 井口健二
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■ザ・タワー、愛のあしあと、NY恋人たちの2日間、アート・オブ・ラップ、ギャツビー、コンプライアンス、ごみアート、特別映像(AE,LR,MU)
『ジェシー・ジェームズの暗殺』などのパット・ヒーリー、
今年4月紹介『欲望のバージニア』などのビル・キャンプら
が脇を固めている。
脚本と監督は、本作が2作目のクレイグ・ゾベル。2006年の
デビュー作でナショナル・ボード・オブ・レビューのトップ
10に選出され、本作ではL.A.タイムズ紙の2012年ブレイクし
た映画人の1人に選ばれたそうだ。因に次回作にはSF作品
が予定されている。
それにしても、事件を企業がひた隠しにしていたというのも
恐ろしい話で、その間どれだけの口止め料が支払われていた
ことか。それを考えると当初被害者が要求した2億ドルの賠
償請求も認められるべきだったと言えるものかもしれない。
それほどに重大な事件だ。

《フッテージ上映》
6月以降に公開予定作品のフッテージ映像を3本観られたの
でまとめて紹介しておく。
『アフター・アース』“After Earth”
2007年1月紹介『幸せのちから』のウィル・スミスとジェイ
デン・スミスが、7年ぶりの親子共演を果たしたSF作品。
背景は西暦3071年。登場するのは宇宙遠征で惑星に不時着し
た父子。その際に父親は負傷して動けなくなり、救助される
ためには離れた場所に落ちた緊急ビーコンの回収を息子1人
で行わなければらない。
しかしその星は、1000年前に環境が破壊されたために人類が
見捨て、その後は自然が人類への悪意を持って復活した地球
だった。このためビーコンの回収に向かう息子には、凶悪な
自然が容赦なく襲いかかってくる。
先に紹介した『オブリビオン』も2070年頃に人類は地球を捨
てているが、どうもそんな思想が欧米にはあるのかな。ほと
んどがCGIで描かれる凶暴な未来の自然はなかなかの迫力
だった。
なお監督は、1999年『シックス・センス』などのM・ナイト
・シャマランが担当しており、オスメントから見事な演技を
引き出した手腕にも期待が持たれる。
本編の日本公開は6月21日となっている。
『ローン・レンジャー』“The Lone Ranger”
『POTC』のゴア・ヴァービンスキー監督とジョニー・デップ
が再びタッグを組んだ往年の人気TVシリーズの映画化。
フッテージでは、暴走列車やモニュメントバレーの岩柱の上
に作られた復活の祭壇のシーンなどが紹介されたが、実際に
レールを敷いて走らせたり、撮影時はヘリコプターで上がり
付き添いのスタントマンから命綱は絶対に外すなと言われた
という実写のシーンは迫力満点だった。
ただし、10数分紹介された映像の中で番組のテーマ曲だった
「ウィリアム・テル序曲」が聞こえて来ず、これは姉妹編の
『グリーン・ホーネット』における「熊ん蜂の飛行」と並ん
でラジオドラマ時代からの絶対に外せないもののはず。本編
の何処でそれが聞かれるかも楽しみになった。
本編の日本公開は8月2日。
『モンスターズ・ユニバーシティ』“Monsters University"
2002年1月紹介『モンスターズ・インク』の続編。
といっても物語は前日譚で、前作では最強の怖がらせ屋と言
われていたマイクとサリーの出会いが描かれる。それでフッ
テージは映画の始りの30数分だったが、新入生の2人が最初
は最悪の出会いからコンビを組まざるを得なくなるまでの経
緯が紹介された。
そこでは、モンスターたちが怖がらせに向う基地の様子など
懐かしいシーンも登場し、前作からのファンには楽しめそう
だ。因に紹介では、この後に『モンスターズ・インク』にも
勝る事件が起きるのだそうで、それも楽しみな作品だ。
本編の日本公開は7月6日。

05月20日(月)
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