ID:47635
On the Production
by 井口健二
[460088hit]

■第188回(Oscar winner,Saturn賞,Equalizer,Beasts of Burden,Annihilator,TMNT,Marble Hornets,Manhattan Undying,Transcendence)
ティビティ』や2010年10月紹介『モーテル』で第2版監督を
務めたジェームズ・モランの長編監督デビュー作に予定され
ている。
 それにしても、モザイク社はジョン・アプトウやジム・キ
ャリーらも関係するコメディ専門会社のようだが、そこから
ホラー作品というのも興味を惹かれるところだ。
        *         *
 2001年のヴェネチア国際映画祭で『1票のラヴレター』と
いう作品により監督賞を受賞しているイラン出身のババク・
パヤミ監督が、アメリカで製作プロダクションを立ち上げ、
“Manhattan Undying”と題されたヴァンパイア映画の撮影
を開始している。
 内容は、美貌の女ヴァンパイアが鏡には映らない自分の姿
を見るため、初めて会った画家に肖像画を依頼する。しかし
その時その画家は死期を悟っており、彼は自らの芸術の不滅
を願った最後の傑作を描こうとしていた。そしてその事実を
女ヴァンパイアは知らなかった…というもの。
 脚本は、2006年にヴィデオゲームを1本発表しているマッ
ト・ディラーという作家が執筆したもので、ヴァンパイアの
不滅性と芸術の不滅性が重ね合わされるなど、内容を読む限
りではかなり真面なヴァンパイア映画が描かれそうだ。
 出演は、2007年9月紹介『ディスタービア』ではシャイア
・ラブーフの相手役だったサラ・ローマーと、昨年10月紹介
『96時間リベンジ』に出ていたというルーク・グリムス。
 配給も公開日も未定のインディーズの作品だが、どこかで
権利を取って何とか観せてもらいたいものだ。
        *         *
 最後に、7月3日全米公開予定の“The Lone Ranger”に
主演のジョニー・デップから次の2作品の計画が報告され、
その1本目にはSF映画が予定されている。
 その作品は“Transcendence”と題されているもので、内
容は、脳を自らが開発したスーパーコンピューターにアップ
ロードした科学者を主人公にしたもの。その科学者がアンチ
テクノロジーのテロリストに暗殺され、コンピューターに残
された人格が物語のテーマになるようだ。
 脚本は本作が第1作のジャック・ペイグレム。監督には、
『ダーク・ナイト』や『インセプション』などを手掛けてク
リストファー・ノーランの右腕とも言える撮影監督のウォー
リー・フィスターが起用され、本作で監督デビューを飾るこ
とになっている。
 コンピューターにアップロードされた人格が、どれだけ画
面に登場するのか判らないが、デップの主演作として予定さ
れているようだ。
 そしてこの作品に続いては、1988年『レイン・マン』など
のバリー・レヴィンスン監督で、“Black Mass”という作品
が計画されている。
 この作品は、ボストングローブ紙の2人の新聞記者が著し
た“Black Mass: The True Story of the Unholy Alliance
Between the FBI and the Irish Mob”というドキュメント
を原作とするもので、ボストンの犯罪組織のボスの生涯を描
く作品とのことだ。
 因にジョニー・デップの計画では、人気シリーズの第5弾
となる“Pirates of the Caribbean 5”は2015年の公開が予
定されているが、今回の2作品は共に2014年中の公開予定と
なっているものだ。

03月01日(金)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る