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On the Production
by 井口健二
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■ハーブ&D、ハッシュパピー、ある浜辺の詩人、シュガー・ラッシュ、L.A.ギャングS、裸足のフラメンコ、パラノーマン、ラストスタンド
に取り込み、バーチャル環境の中でアニメーターが動きを付
けたり、表情を変えるという手法で行われ、正しく21世紀の
人形アニメーションという感じの作品になっている。
脚本は、『コラライン…』や2005年9月紹介『コープスブラ
イド』の絵コンテを手掛けたクリス・バトラー。監督はバト
ラーと、2006年10月紹介『マウス・タウン/ロディとリタの
大冒険』のサム・フェルが担当した。
なおオリジナルの声優では、2011年5月紹介『モールス』な
どのコディ・スミット=マクフィー、2011年6月紹介『アイ
・アム・ナンバー4』に出ていたというタッカー・アルブリ
ッチ。
さらに、2011年4月紹介『スコット・ピルグリムvs.邪悪な
元カレ軍団』などのアナ・ケンドリック、同2月紹介『キラ
ー・インサイド・ミー』などのケイシー・アフレック、昨年
9月紹介『人生の特等席』などのジョン・グッドマンらが声
を提供している。

『ラストスタンド』“The Last Stand”
2011年1月3日に7年間の任期を終えてカリフォルニア州知
事を退任したアーノルド・シュワルツェネッガーが、2003年
7月紹介『ターミネーター3』以来となる映画主演に復帰し
た作品。
そのシュワルツェネッガーが演じるのは、メキシコ国境に近
いアリゾナ州の小さな町ソマートン・ジャンクションを守る
保安官。しかし彼は、実は元ロス警察で麻薬捜査官を務めた
敏腕刑事だった。そんな彼がある切っ掛けから国境の田舎町
の保安官に転身していたのだ。
そしてある週末、町は地元高校のアメフットチームの遠征に
市長以下の大半の住民が同行し、閑散としていた。そこに凶
悪犯逃亡の1報が飛び込んでくる。しかもその逃亡犯は麻薬
組織の大立者。とは言え国境の渓谷が行き止まりとなるその
町のメインストリートは逃走経路とは思えなかったが…
いくつかの出来事が元麻薬捜査官の勘を呼び起こす。しかし
向かってくるのは時速400kmの高速車シボレーコルベットZR1
を駆る逃亡犯だけではなかった。その逃走経路を強引に切り
開く麻薬組織挙げての軍団も迫っていたのだ。それを迎え撃
つのは、保安官と少数の副保安官だけ。
それでも保安官には、麻薬組織を迎え撃たねばならない宿命
が負わされていた。
共演は、2012年2月紹介『センター・オブ・ジ・アース2/
神秘の島』のルイス・ガスマン、2011年5月紹介『マイティ
ー・ソー』のジェイミー・アレクサンダー、2007年4月紹介
『ブラッド』のザック・ギルフォード、2004年8月紹介『ビ
ハインド・ザ・サン』のロドリゴ・サントス、2011年2月紹
介『ジャッカス3D』のジョニー・ノックスウェル。
他にフォレスト・ウィティカー、エドゥアルド・ノリエガ、
ピーター・ストーメア、ハリー・ディーン・スタントンらが
脇を固めている。
脚本には、新人アンドリュー・ウノアーのオリジナル脚本を
基に、2004年『デイ・アフター・トゥモロー』などを手掛け
たジェリー・マクマノフのリライトによるものが使用され、
監督は、韓国出身で2003年『箪笥』などのキム・ジフンが担
当した。
シュワルツェネッガーの演技にはクリント・イーストウッド
を意識していることがありありと感じられ、特にダイナーの
カウンターでのシーンなどは微笑ましくもなった。イースト
ウッドもまだまだ頑張っているが、シュワルツェネッガーも
その後を追い続けるのだろう。

02月10日(日)
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