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On the Production
by 井口健二
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■第184回 (Star Wars, Golden Globe Awards, Riddick, Jupiter Ascending, Alice in Wonderland sq., Best10)
・スワン』などのミラ・クニスと、昨年4月紹介『君への誓
い』などのチャニング・テイタムの出演が発表されており、
若手中心だがかなり芸達者の顔ぶれが集まりそうだ。
物語からは、ウォシャウスキー姉弟が脚本と製作を担当し
た2006年2月紹介『Vフォー・ヴェンデッタ』のような雰囲
気が感じられるが、同作の主演が『ブラック・スワン』のナ
タリー・ポートマンだったことを考えると、クニスの主演も
頷けそうだ。
撮影は2013年の第1四半期に開始され、作品はワーナーの
配給で公開される。
* *
製作ニュースの最後は少し旧聞になってしまったが、最初
の話題にも登場したディズニーから、2010年3月紹介『アリ
ス・イン・ワンダーランド』の続編の計画が報告された。
2010年の作品は全世界で10億ドル以上の興行収入を上げた
もので、この大ヒットに続編の計画はハリウッドでは当然の
話と言える。しかもルイス・キャロルの原作には、キャロル
自身が続編の“Through the Looking-Glass”も執筆してお
り、普通ならそれを映画化すればよい話だ。
ところが本作の場合は、2010年の作品の中には“Through
the Looking-Glass”の要素も含まれてしまっていて、その
映画化という訳にはいかないのだ。
そこでディズニーは、2010年作の脚本を手掛けたリンダ・
ウルヴァートンに新たなオリジナルのストーリーからの執筆
を依頼。今までに描かれたことのないアリスの冒険物語が作
られることになった。
キャスティングやティム・バートンが監督を受けるかなど
不明な点も多い計画だが、ディズニーでは大型製作費の大作
ファンタシーとして映画化を進める計画のようだ。
* *
最後に吉例、僕の個人的なベスト10を発表します。対象は
2012年度に日本国内で一般公開された作品で、今年は独自性
の出ない外国映画は割愛し、SF/ファンタシー映画のみに
ついて選出しました。
1 ヒューゴの不思議な発明(2011年12月紹介)
2 ミッドナイト・イン・パリ(2012年3月紹介)
3 アイアン・スカイ(2012年5月紹介)
4 ハンガーゲーム(2012年7月紹介)
5 プロメテウス(2012年7月紹介)
6 ホビット・思いがけない冒険(2012年12月紹介)
7 バトルシップ(2012年4月紹介)
8 白雪姫と鏡の女王(2012年6月紹介)
9 放課後ミッドナイターズ(2012年7月紹介)
10 009 RE:CYBORG(2012年10月紹介)
番外1 アルゴ(2012年9月紹介)
番外2 LONE CHALLENGER/岸部町奇談(2012年5月紹介)
番外3 ピープルvs.ジョージ・ルーカス(2011年12月紹介)
番外4 フランケンウィ二ー(2012年11月紹介)
第1位はファンタシーであるだけでなく、SF映画史として
も重要な作品で、生涯のベスト10にも入る。第2位もパリが
舞台の心に残る作品。
第3位はSF映画ファンが唸る作品。第4位はベストセラー
の映画化ということで危惧はあったが、思いの外に良く出来
ていた。
第5位もSF映画ファンには喝采できる作品。第6位はまだ
第1章なのでここに留めるが、この後の展開を大いに期待さ
せた。
第7位は実はいろいろ深い作品で楽しめた。第8位は同テー
マの別の作品が先に公開されたが、作品の出来としてはヒロ
インの配役も含めてこちらが上と思う。
第9位、第10位は共に日本のアニメーションだが、それぞれ
新しい試みがあって、大ヒットしたらしい定番の作品よりも
価値があると考えた。
番外1は実話の映画化だが、SF/ファンタシー映画ファン
にはニヤリのプレゼントだ。番外2は作品としては未完成だ
が将来に期待を持ちたい。番外3もこのタイミングでの公開
はファンにはありがたかった。
番外4は第9、第10位と迷って成り行きでこうしたが、この
作品もホラー映画へのオマージュが素晴らしかった。監督の
記者会見でその点の質問をできなかったことが悔やまれる。
01月01日(火)
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