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On the Production
by 井口健二
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■NAVY S、ヤクザみたいな恋人、SHERLOCK、そして友よ、ロマンチック・ヘブン、ディーパー・シェイド、SEX&禅、ビッグ・ボーイ、コナン
世界が展開されていた。
作品は、1998年に実際に3人のバーダー(と呼ぶようだ)に
よって競われたThe Big Yearのルポルタージュを原作として
いるが、映画の巻頭には「作品は実話に基づくが、物語はフ
ィクションである」とのテロップが掲げられていた。
上記の3人以外にもブライアン・デネー、アンジェリカ・ヒ
ューストン、ラシダ・ジョーンズ、ロザムンド・パイク、ダ
イアン・ウィースト、ジョベス・ウィリアムスらの豪華な脇
役陣も注目の作品。
原作は、「コロンバイン乱射事件」報道のリードライターと
して2000年ピュリッツァー賞を受賞しているマーク・オブマ
シック、脚本は1986年『薔薇の名前』にも名前を連ねている
ハワード・フランクリン、監督は2006年『プラダを着た女』
などのデイヴィッド・フランケルが担当。また本作は俳優の
ベン・スティラーが製作総指揮を務めている。

『コナン・ザ・バーバリアン』“Conan the Barbarian”
ロバート・E・ハワード原作ヒロイック・ファンタシーの映
画化。同じ原作からは1982年と1984年にアーノルド・シュワ
ルツネッガー主演による映画化があるが、本作はその1作目
と同じ原題を持つreboot作だ。
物語の背景は、アトランティスが滅亡してから現代に繋がる
歴史が始まるまでの空白の時代。その時代はまだ妖術が力を
持ち、暗黒の力を支配しようと歴代の王たちが競い合う時代
だった。
そんな時代の中で、戦場に倒れた女剣士の命と引き換えにコ
ナンは誕生する。しかし族長である父親の厳しい鍛練の許に
育てられたコナンは、今度は父親の命と引き換えに窮地を脱
することになる。
そして長じたコナンは父親に非業の死をもたらした仇敵を捜
し、自らが率いる義勇海賊と共に旅していたが…。ある日、
遂にその手掛かりを得る。
その仇敵は妖術を操る娘と共に古代の秘術の復活を目指して
おり、その最後の鍵は古代人の純血を引く1人の女性。そし
てその女性を巡ってコナンは妖術を駆使する父娘との戦いに
肉弾戦で挑んで行く。
主演は、ハワイ出身TVドラマ『スターゲイト:アトランテ
ィス』で人気のジェイスン・モモア。共演は2009年『スター
トレック』に出演のレイチェル・ニコルズ、2011年7月紹介
『デビルクエスト』などのロン・パールマン。
さらに2009年『アバター』に出演のスティーヴン・ラング、
2007年7月紹介『プラネット・テラー』などのローズ・マッ
ゴーワン、日本でも人気の格闘家ボブ・サップなどが脇を固
めている。
脚本は、2005年11月紹介『サウンド・オブ・サンダー』など
のトーマス・ディーン・ドネリーとジョシュア・オッペンハ
イマー。監督は、2007年『悪魔のいけにえ』や、2009年には
『13日の金曜日』のリメイクも手掛けたマーカス・ニスペ
ルが担当した。
ジョン・ミリウスが監督した1982年作では、日系人俳優マコ
岩松が演じる魔法使いなどの登場はあるものの、全体的には
シュワルツネッガーの名前ばかりが印象に残っている。特に
クライマックスの戦いはアレレという感じがしたものだ。
それに対し今回の作品は、CGI−VFXの進歩による背景
やアクションの展開もバランス良く、万人に楽しめる作品に
なっている。ただし、血みどろの古代の戦いがさらにリアル
になっており、その結果、日本公開での鑑賞制限はR-15+が
指定された。

05月27日(日)
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