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On the Production
by 井口健二
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■依頼人、リンカーン弁護士、オードリー/See You、ハローキティ、死刑弁護人、ディヴァイド、ラブド・ワンズ、ラヴ・ストリームス+F&F6
正しく羽茶目茶な作品で、出演者も楽しんで製作されたよう
だ。そんな気分も伝わってくる作品になっていた。スプラッ
ターではあるが…
『ラヴ・ストリームス』“Love Streams”
1989年に59歳で亡くなったジョン・カサヴェテスの監督作品
6本が、東京では5月24日から「レトロスペクティヴ」とし
て特集上映されることになり、一部作品の試写会が実施され
た。その中から表記の作品を鑑賞した。
作品は、1984年に製作され事実上のカサヴェテス最後の監督
作品とされるもので、今までDVD化もされていなかった。
その幻の作品が今回はニュープリントで上映される。
物語は、ハリウッドの郊外で秘書や取り巻きなど複数の女性
と奇妙な共同生活を送っている流行作家が主人公。その彼の
許に、15年の結婚生活に破れた実姉と、彼自身が前妻との間
に儲けた息子が現れる。
そこで急遽、共同生活をしていた女性たちを追い出した主人
公は、精神状態が不安定な実姉と、初対面で接し方も判らな
い息子との生活をスタートさせることになるが、それは彼自
身の生活を脅かし始める。
映画では終盤に突然オペラのシークェンスが登場するなど、
かなり思い切った構成で、それはフランス・ヌーヴェルヴァ
ーグに親近感を憶えるようなアメリカ映画とは思えない作品
だった。
ただし、主人公の離婚問題や息子との関係、さらに実姉の精
神状態などは、やはりアメリカの状況を描いているようで、
その辺は今日にも通用する物語が描かれているとも言えるも
のだ。
出演は、流行作家をカサヴェテス自身が演じる他、実姉役は
妻のジーナ・ローランズ、さらに2005年4月紹介『ライフ・
アクアティック』などに出演のシーモア・カッセル、スタン
トマンのエディ・ドノらが出演している。
なお「レロトロスペクティヴ」では、他に1959年『アメリカ
の影』、1968年『フェイシズ』、1975年『こわれゆく女』、
1976年『チャイニーズ・ブッキーを殺した男』、1977年『オ
ープニング・ナイト』も上映され、この内『こわれゆく女』
の上映は、GUCCIの支援により復元作業の行われたものにな
っている。
* *
出演した『アバター』の記録的な大ヒットを始め、『世界
侵略:ロサンゼルス決戦』や『バイオハザード』第1作など
のアクション作品への出演で、今や女性アクションスターの
No.1とも呼ばれるミシェル・ロドリゲスが、今年の夏にヨー
ロッパで撮影される“The Fast and the Furious 6”にメイ
ンキャストとして出演することが報告された。
このシリーズでロドリゲスは、ヴィン・ディーゼルの妹役
として第1作と第4作にはフル出演していたが、第5作では
あっと驚くようなクレジット後のカメオ出演だった。そして
今回は第6作への出演が報告されたもので、第5作での出演
の謎が解き明かされることになりそうだ。
因に第3作以降を手掛けるジャスティン・リン監督による
第6作には、ディーゼルを始め、ポール・ウォーカー、ドウ
ェイン・ジョンスン、ジョーダナ・ブリュースター、タイリ
ーズ・ギブスンら、今までの登場人物が総出演するようで、
正に総決算の作品が期待できる。全米公開は2013年5月24日
の予定だ。
この他にロドリゲスは、『バイオハザード』最新作、一昨
年公開『マチェーテ』の続編にも出演が発表されている。
05月06日(日)
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