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On the Production
by 井口健二
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■虹色ほたる、宇宙戦艦ヤマト2199、ミッドナイト・イン・パリ、私の叔父さん、ソウル・サーファー、ベイビーズ、ロボット+製作ニュース
それによると、2部作の撮影は127日を掛けて行われてお
り、これは『LOTR』の全3部作の撮影期間が133日だっ
たのに比べて長くなっているようだ。それについて監督は、
「前の時より皆10歳も年を取ったからね」とのことだが、撮
影開始直前の監督の入院などもあったから、それなりに慎重
に進めらているのかも知れない。
ただし映像を観る限りは、かなりの山岳地帯での撮影など
も行われているようで、監督も元気そうな姿で登場している
から、撮影は順調に行われているのだろう。このまま製作が
進んで、今年12月14日の第1部“The Hobbit: Unexpected
Journey”と、来年12月13日の第2部“The Hobbit: There
and Back Again”の公開は間違いなさそうだ。
それにしてもこのProduction Videoはすでに第6回になっ
ているものだが、ジャクスン監督のVideoで思い出すのは、
2005年『キング・コング』の撮影中の4月1日に公開された
“The Son of Kong”の撮影を開始したという映像。そこで
は、シナリオの表紙から絵コンテ、さらに俳優たちが登場す
る撮影風景まであるという凝りに凝ったものが配信されてい
た。今回のProduction Videoを観ていて、ふと今年もそんな
「作品」も期待したくなった。
* *
お次は“The Day of the Triffids”。実はこの情報につ
いては2010年10月3日付でも一度報告しているものだが、今
回は新たに製作会社として、サム・ライミ監督主宰のGhost
House Picturesの参加が発表されている。
因に前回の報告では、製作者は『トランスフォーマーズ』
のドン・マーフィの名前が挙がっていたものだが、それに加
えてサム・ライミが協力するとのことだ。そして前回の報告
では、3Dでの製作が謳われていたものだが、その後のドン
・マーフィには昨夏の『DSM』の成功からも期待が高まる
ところで、そこにさらにライミの協力は正に鬼に金棒という
感じだろう。
また今回は、ニール・クロスという脚本家の起用も発表さ
れており、製作準備は着実に進められているようだ。なおこ
の脚本家はBBCで3シーズン目を迎える“Luther”という
人気シリーズを手掛けており、さらにギレルモ・デル・トロ
の製作でジェシカ・チャスティンが主演する“Mama”という
ホラー作品も担当し、Variety紙が選ぶ「注目すべき10人の
脚本家」の1人にも名前が挙げられている俊英のようだ。
* *
最後は続編の計画で、1986年トニー・スコット監督、トム
・クルーズ主演『トップ・ガン』の続編“Top Gun 2”の脚
本に、2010年11月紹介『ザ・タウン』のピーター・クレイグ
の起用が発表されている。 実は、この計画も昨年10月頃に
第1報が伝えられていたものだが、その時には別の脚本家の
名前が挙げられていた。ところがその脚本家が一向に執筆に
着手せず、やむなく新たな脚本家の採用が決まったというこ
とだ。
なお続編にはスコット監督とクルーズの参加も期待されて
いるものだが、その正式発表はまだのようだ。
もう1本、今年のアカデミー賞で主題歌賞に輝いた『ザ・
マペッツ』“The Muppets”にも続編の計画が発表されてい
る。
この作品は日本では5月に公開予定のようだが、マペッツ
と人間が共存している世界を描いているそうで、かなりファ
ンタスティックな内容のようだ。配給元のディズニーではす
でに情報の発信も開始しており、試写も近々始まるようなの
で、試写を観たらまた報告することにしよう。
03月04日(日)
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