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On the Production
by 井口健二
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■シネマ歌舞伎・天守物語/海神別荘、マリリン・7日間の恋、ヘルプ・心がつなぐストーリー+年頭挨拶・ベスト10
それについて僕は、一時的に隠れているものと考える。つま
り元の人格にとっては、主人公が乗り移ってきた時点で直ち
にその目的は了解できたはずで、しかも強い意志で乗り移っ
てきた人格に対抗できる手段も無かったと思われる。従って
元の人格は隠れざるを得なかった。
しかし主人公が目的を達成した後では、その元の人格が頭を
もたげてくる可能性はありそうだ。そうなると2重人格のよ
うなことになるが、ここでは現在翻訳されている『ペリー・
ローダン』シリーズに登場する「コンセプト」の様な状態に
なるのではないかと考えられる。
それともう1点、映画の中で主人公は次のミッションを待つ
自分に対して「君ならできる」という言葉を残しているが、
もしかするとこれは主人公がそう思っているだけの誤りかも
知れない。
つまりこの時点で次のミッションを待っている身体は意識が
ないが、これがミッションのために覚醒したら、その時に彼
の意識はその身体に戻されてしまうかも知れないのだ。その
場合には、彼にはミッションの意味が理解されているから、
それなりに手際よく達成して、その際に希望すれば過去を改
変することもできる訳であるが、そんな使命を彼は本来の身
体が滅びるまで続けなくてはいけないのかも知れない。
そんなことを考えてみたのだが、このようなことをつらつら
考えさせてくれることも、本作をSF/ファンタシー映画の
ベスト10の1位として認める理由でもある訳だ。
        *         *
 なお以下は個人的なことですが。前回も報告したように、
年末に医者から安静を命じられ、症状はそれなりに改善はし
てきていますが、いまだに痛みは残っている状態です。この
ため年賀状なども思うようにできておりませんので、失礼さ
せていただいた方にはお詫び申し上げます。
 今後の予定としては、新年の試写会は1月6日からにして
おりますので、それまでには回復したいと思っております。

 こんな調子で続ける予定ですので、本年もよろしくお願い
致します。

01月01日(日)
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