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On the Production
by 井口健二
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■僕たちのバイシクル・ロード、ラブ&ドラッグ、ミッション:8ミニッツ、ゴモラ、VAMPIRE STORIES、メサイア+Blade Runner
映画だけでは理解ができなかった。せめて巻頭にテロップで
説明…とも思うが、それはダサイと考えられたのかな。なお
脚本は、2010年『機動戦士ガンダム00』などの黒田洋介が
担当している。
ただ原作が連載されているのは女性向け漫画雑誌だそうで、
その趣味ならこれでも良いのかな。それに本作がシリーズの
第1作と考えれば、これも有りかなとも思えるところで、次
回は設定なども頭に入った上で、その壮大な世界観などを楽
しみたいものだ。
出演は、『ポールダンシング…』に続いて主演の荒井敦史、
2009年『仮面ライダーディケイド』の井上正大、2010年『仮
面ライダーW』の木ノ本嶺浩、2010年5月紹介『君が踊る、
夏』などの陳内将。
他に、2008年『炎神戦隊ゴーオンジャー』の逢沢りな、今年
2月紹介『魔法少女を忘れない』などの高橋龍輝、2010年7
月紹介『神様ヘルプ!』などの松田悟志、2008年『仮面ライ
ダーキバ』の加藤慶祐、2011年『海賊戦隊ゴーカイジャー』
の細貝圭、2005年5月紹介『人間椅子』などの小沢真珠らが
共演している。
映画の全体は多少弱い感じもするが、若い男女の共演は観て
いてフレッシュで初々しさも感じられ、次回作も期待したく
なった。
* *
今回の製作ニュースは、往年の名作に絡む話題。
ワーナー傘下のアルコン・エンターテインメントが、製作
者のバド・ヨーキンから獲得した1982年の映画『ブレード・
ランナー』に関連する権利について、その新作の製作にオリ
ジナルを監督したリドリー・スコットの参加が発表された。
フィリップ・K・ディックの原作『アンドロイドは電気羊
の夢を見るか』を映画化したオリジナルは、その鮮烈な未来
都市の描写などで正しくSF映画のランドマークの一つと呼
ばれるものだ。そしてその世界観は、数多くのSF映画や小
説にも影響を与え、正にその亜流とも言える作品も多数生み
出された。実際に、これ以降の映画作品で未来的な風景に雨
が降っていると、それは全て『ブレード・ランナー』の真似
と見做されても仕方がないと言えた。
それほどの影響力を持つ作品だったが、実はオリジナルの
製作中に原作者が他界しており、その影響もあったのか最近
のハリウッド映画ならすぐにでも製作された続編は、小説で
は出版されたものの映画では実現することがなかった。その
続編を含む権利が今回は契約され、さらにその製作にスコッ
ト監督が参加することになったものだ。
因にアルコン社のトップは、この映画化ではスコット監督
の再任以外に意味はないと考え、そのため春先にはロンドン
で1979年『エイリアン』の前日譚とされる“Prometheus”を
制作中の監督を訪ね、参加を要請したとのこと。その結果が
ようやく公表されたものだ。
なお、監督自身は18カ月以内に製作を開始したいと述べた
ということだが、現状は脚本のアイデアも検討されていない
段階とのことで、その期限までにスコット監督の望む脚本が
出来上がるかどうか、その辺が第1の関門になりそうだ。
しかも今回の契約では、作品は1982年のオリジナルに基づ
くものとされるが、オリジナルのリメイクは権利の中に含ま
れていないとのこと。従って前作の前日譚または後日談が描
かれることになるが、小説では後日談はあるもののそれが採
用されるのか否か。さらに前作に出演したハリスン・フォー
ド、ルトガー・ハウアーの去就も含めて、これからの情報が
注目を集めることにもなりそうだ。
08月28日(日)
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