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On the Production
by 井口健二
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■八日目の蝉、バビロンの陽光、光のほうへ、星を追う子ども、大木家のたのしい旅行、孫文の義士団+製作ニュース
にしても配給はワーナーかソニーにはなりそうだが。
* *
次もヴィデオゲームからの話題で、2006年6月に紹介した
コナミの『サイレントヒル』を再び映画化する計画が発表さ
れている。
この映画化に関しては、コナミが直接主導権を握っている
ことも注目されているものだが、前作の監督を担当したクリ
ストフ・ガンツは続編にも意欲を燃やしていたものの、結局
彼の要求は入れられなかったようで、今回の監督には、先に
“Solomon Kane”などを手掛けたマイクル・J・バセットが
起用されている。因にこの監督の名前では、2002年2月15日
付で“Deathwatch”という作品の情報もお伝えしていたよう
だ。
そして今回の映画化は、“Silent Hill: Revelation 3D”
という題名で、昨年9月紹介『バイオハザードW』を手掛け
たデイヴィス・フィルムスの製作により、すでに“Mad Max:
Fury Road”にも出演が予定されているアデレイド・クレメ
ンスと、“Game of Thrones”というテレビシリーズに出演
のキット・ハリントンを主演に迎えて、カナダのトロントで
3Dによる撮影が開始されている。
なお映画化される物語は、10代の少女とその父親による邪
悪なものからの逃亡劇とされているが、少女が18歳の誕生日
を迎えたとき、少女自身も知らない新たな展開が始まるとい
うものだそうだ。配給は『ソウ』シリーズなどのライオンズ
ゲイトが契約している。
* *
続いては1980年代映画からのrebootで、1987年と1990年、
1993年にも第3作が製作された“RoboCop”の再開が発表さ
れている。
発表したのは倒産の危機を一応免れたMGMで、同社が昨
年末に調達した5億ドルの映画製作資金の中で製作が行われ
るようだ。そして監督にブラジル出身のホセ・パデルハと、
脚本には、パラマウントが再製作を計画している“Dune”も
手掛けるジョシュア・ツェトマーの起用が報告されている。
因にこの再開に関しては、数年前にもダーレン・アロノフ
スキー監督による計画が立上げられたこともあったが、その
時は頓挫していたようだ。なお元のシリーズの配給はオライ
オンが担当したものだったが、最近のDVDの発売はMGM
が行っていたようだ。
* *
最後はすでに何度か紹介している“Men in Black V”に
関して、先に撮影が開始されている脚本の改訂に、『スパイ
ダーマン』などのデイヴィッド・コープが招請された。
この脚本は、元は『トロピック・サンダー』などのイーサ
ン・コーエンが執筆したものだが、撮影が進む過程で改訂が
必要になったということのようだ。因に先に行われていた撮
影では、ウィル・スミスとトミー・リー・ジョーンズが登場
する現代の部分を完了し、スミス扮するエージェントJが過
去に戻るというところで中断、従って過去に戻ってからの展
開が改訂の対象になっているようだ。
ただしコープには、撮影が再開される3月28日までしか猶
予が与えられていないとのことだが、今までにもいろいろ困
難な仕事を担当してきたコープなら任せられるということな
のだろう。映画の公開は来年5月25日の予定になっている。
なお、撮影開始後の脚本の改訂に関しては、報道記事にも
『地獄の黙示録』などの例が挙げられており、ハリウッドで
は珍しくはないとのことだ。
03月13日(日)
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