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On the Production
by 井口健二
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■軽蔑、サンクタム、塔の上のラプンツェル・3D、Lily+バンコク遠征記(後編)
気の恐れは少なそうだったが、それでも噛まれれば痛いし、
怪我をすれば帰国も面倒になる。
 それで慌てて前を見ると、そちらにも1匹。見事に挟み撃
ちにされたが、そこは車の来ない広い車道を横切ったら、さ
すがにそこまでは追ってこなかった。その後は街中に点々と
開いている飲食店の客などにホテル名を言って道を教えても
らいホテルに戻ったが、都合ホテルの建つ街区を1周余分に
回ってしまったようだ。
 往きには変な男に絡まれたりもあって、それで多少混乱し
てしまったところもあったが、道順と特に曲り角はしっかり
覚えておくことを肝に銘じたものだ。

『旅行3日目』
 この日は帰国するだけなので、朝7時30分のピックアップ
に合わせて6時のモーニングコールを頼み、朝食とチェック
アウトも済ませて送迎の車に乗って空港に向かった。その途
中ではMISUSHITADENKIと書かれた大きな看板を観たような気
がしたが、見間違いだったのかな。
 そして空港では、ガイドの指示に従って航空機会社のカウ
ンターに行き、バンコク−タイペイ、タイペイ−成田の搭乗
券を受け取って出国管理。これらは多少の待ち時間はあった
が問題なく通過した。ここで旅行土産をまだ買っていなかっ
たが、免税品店では酒も煙草も香水も興味はないので、取り
敢えず象の形のチョコレートとお香のセットを購入。他に、
日本で集め始めた根付けを探したら、何とハロー・キティの
タイ版を見付けたが、趣味に合わなかったので購入はしなか
った。
 そこでこのまま搭乗口のゲートに向かったが、ここでは指
定されたG1の隣にG1aというゲートもあって多少混乱し
たものだ。そして機内では、昼食と映画を楽しんだが、上映
されたのは“Morning Glory”。つまりタイペイ行きの上り
線はすべて同じ映画だったらしいのだが、しかもタイペイま
ではほとんど機内に日本語はないのに映画だけは英語と日本
語版。結局この作品とは4度目のつきあいとなったが、あま
り気にならず楽しめたのは、この作品にそれなりの魅力があ
るということのようだ。
 その後のタイペイ−成田間は、偏西風に乗って飛行時間も
2時間15分とのことで映画はなし、機内食の夕食を楽しみ、
申告品なしの税関書類などを書いて着陸を待った。
 しかしこの後でちょっとトラブル。被っていた帽子を無く
してしまった。これは成田に向けての降下が始まったところ
でしっかりと被り直し、その後は荷物を取って入国管理に向
かっただけなのだが、入国管理で帽子を取らなくては、と思
ったところで紛失に気が付いた。でもそこからは捜しに戻る
こともできず、諦めるしかなかった。
 そして税関では、最初にバンコクには何回目ですか?と訊
かれ、初めてですと答えたが、ここで初めてなのに2泊3日
ですかと突っ込まれた。これには正直にサッカーの応援だと
答えたが、チームがベルマーレというと「ベルマーレ平塚で
すか」と言われたものだ。そこですかさず「今は湘南ベルマ
ーレです」と言ったが、後でこれは引っ掛けだったのではな
いかと思い至った。
 確かに初めての土地に2泊3日はおかしいし、そこでチー
ム名を正確に答えられなかったら、さらに疑われても仕方が
ない。そんなことも考えながら帰宅の途に着いた。他に同じ
引っ掛けが出来そうなのは「ヴェルディ川崎」ぐらいしか思
い付かないが、サポーターは覚悟していた方が良さそうだ。
 後は積雪の都内を、最寄り駅まで娘に迎えに来てもらって
帰宅。あっという間のバンコク旅行を無事に締め括ったもの
だ。来年は何処のチームが招待されるかは判らないが、何時
かまた次はちゃんと観光の時間も取って訪れたいと思える町
だった。

02月27日(日)
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