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On the Production
by 井口健二
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■トロン、ゴースト、マクナイーマ、バーレスク、ソウ・ザ・ファイナル、ハーモニー+製作ニュース・その他
を舞台にしたのになるということだったが、さらにもう1本
はどのような背景で冒険が繰り広げられることになるのか。
いずれにしてもその背景はCGIで制作されるものだが、正
にイマジネーションの極致のような世界の構築を期待したい
のだ。
 またこの2作の製作に関しては、キャメロンは来年早々に
も脚本の執筆を開始して、年後半の撮影開始に臨みたい意向
とのことだ。
 ただしキャメロンには、この他にも“Cleopatra”の監督
をソニーで行うなど複数の情報もあるそうで、それらの製作
が何時になるか、いろいろ心配している向きもあるようだ。
        *         *
 続いては久しぶりにスティーヴン・スピルバーグ監督の情
報で、現在は2011年8月10日の全米公開に向けて第1次世界
大戦を舞台にした“War Horse”のポストプロダクションを
進めている監督の次回作として、“Robopocalypse”と題さ
れた計画が発表されている。
 この作品は、ダニエル・H・ウィルスンという作家の同名
の長編小説を映画化するもので、この原作本は来年6月7日
に刊行予定となっている。内容は、題名通りのロボットもの
で、報道ではロボットが人類に対して反乱を起こす物語との
ことだ。
 因に、原作者のウィルスンについては、2006年5月1日付
第110回で“How to Survive a Robot Uprising”という作品
を紹介した人物で、当時はまだ学生だった研究者が、その後
はテレビのヒストリーチャンネルで科学番組のホストとして
活動する傍ら、ロボット工学の研究書からヤングアダルト向
けのユーモアブックまで様々な書籍を出版。2009年に“The
Nostalgist”というウェブ小説を発表しており、今回は長編
デビューとなったようだ。
 原作本が未刊行でまだ詳しい内容は不明だが、脚本には、
『クローバーフィールド』などのドリュー・ゴダードが契約
しており、それなりの作品にはなりそうだ。
 なおスピルバーグの監督では、現在はピーター・ジャクス
ンと共作の“The Adventures of Tintin”もポストプロダク
ション中となっているが、その前は2008年の『インディ・ジ
ョーンズ』、さらに前は2005年の『ミュンヘン』で、本格的
なSF作品は同年の『宇宙戦争』以来となるものだ。
        *         *
 最後に、2012年7月20日の全米公開が予定されているクリ
ストファー・ノーラン監督による“Batman”シリーズ第3作
の題名が、“The Dark Knight Rises”と発表された。
 脚本は、監督の原案に、前作にも協力したデイヴィッド・
S・ゴイヤーがアイデアを追加し、監督と弟のジョナサン・
ノーランが執筆しているもので、来年春からの撮影が期待さ
れている。なお撮影は3Dではないとのことだ。
 さらにもう1本、トム・クルーズ主演“M: I”シリーズの
新作には“Mission: Impossible: Ghost Protocol”という
題名が付けられている。今までは番号だけだったが、そこに
名称が入った理由も知りたいところだ。
 こちらの脚本は、クルーズとJ・J・エイブラムスのアイ
デアから、テレビ脚本家のジョッシュ・アップルバウムとア
ンドレ・ネメックが執筆したもので、『レミーのおいしいレ
ストラン』などのブラッド・バード監督の許、すでに撮影は
開始されているようだ。

10月31日(日)
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