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On the Production
by 井口健二
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■サラエボ希望の街角、嘘つきみーくんと…、バスキアのすべて、ソーシャル・ネットワーク、極悪レミー、狼の時代/Date...+製作ニュース
は各社の夏の大作が出揃い始めて、3D上映館の数が揃わな
いという状況もあるようだ。
いずれにしてもホグワーツ魔法学校の3D映像が観られる
のは来年7月までお預けになりそうだが、それが成功したら
前編の3D再公開や、さらに遡って『賢者の石』からの3D
再公開の可能性も無いとも言えない。その期待も持って来年
7月を待ちたいものだ。
もちろんその前に、11月19日からの前編も楽しみだが。
* *
次もワーナーの情報で、2007年『スーパーマン・リターン
ズ』公開の後、滞っていたシリーズの再々開を、『300』
などのザック・スナイダー監督で進めることが発表された。
この“Superman”の新作に関しては、前作を手掛けたブラ
イアン・シンガー監督のアイデアでは進めないことが決定さ
れ、その後は今年3月7日及び15日付の製作ニュースで紹介
したように、『ダーク・ナイト』などのデイヴィッド・S・
ゴイヤーによるアイデアをワーナー側が採用したとの報道も
されていた。そしてクリストファー・ノーラン監督の期待も
高まっていたものだが…
そのノーラン監督には“Batman 3/The Dark Knight 2”
の全米公開を2012年7月20日とすることが発表され、来年は
その製作に携わることが確定した。これでは“Superman”の
契約上で必要な、新作を来年中に製作開始することが困難に
なっていたものだ。
そこで信頼の置ける監督の選考が行われたものだが、そこ
にスナイダー監督が浮上したということだ。因にスナイダー
監督は、シンガー監督の不採用が決まった直後にも一度の名
前が挙がっていたそうだが、そのときは適当なストーリーの
アイデアが無く断念されていたのこと。それが今回は、ノー
ラン=ゴイヤーのアイデアという強力な布陣での監督登板に
なったもので、これは正に鬼に金棒(どちらが鬼で、どちら
が金棒か判らないが)という感じだ。
なおノーランは、夫人のエマ・トーマスと共に製作者とし
て“Superman”計画全体に眼を光らせることになっている。
またこの製作者には、『ウォッチマン』などを手掛けた監督
夫人のデボラ・スナイダーも名を連ねていて、両夫妻総出の
製作になるようだ。
前作に主演したブランドン・ラースは新作に出る気はない
ようで、製作準備は主演俳優の選考から始まることになる。
ただし、本作の全米公開もワーナーでは2012年のクリスマス
を期待しているようで、これから年末に掛けてキャスティン
グやロケハンなど、監督は目茶苦茶忙しくなりそうだ。
因にスナイダー監督は、現在公開中の3Dアニメーション
作品『ガフールの伝説』の監督も手掛けているが、この作品
で見せた飛翔シーンの美しさも、“Superman”の新作に活か
してもらいたいものだ。
* *
最後に、前回報告した“The Hobbit”の映画化について、
共同製作を行うニューラインとMGMの両社から正式のゴー
サインが出されたようだ。
実はまだMGMの去就も定まらないし、ニュージーランド
俳優組合とのトラブルも解消していないが、とりあえず来年
2月からの撮影開始は決定事項となっている。また監督には
ピーター・ジャクスンが復帰する模様で、2012年の第1部と
その翌年の第2部公開も現実的になってきたようだ。
10月17日(日)
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