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On the Production
by 井口健二
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■死刑台のエレベーター×2、ブロンド少女は過激に美しく、フローズン、みつばちハッチ、シャングリラ、インセプション+製作ニュース
のがヌーヴェルヴァーグだった訳で、本作がそうでないのは
明かだろう。
そこで本作では、中年監督らしく、もっと人間臭いどろどろ
したものに描いて欲しかった感じもしたが、あまりオリジナ
ルを離れることも躊躇われた感じで、何かそこに思い切りが
足りない感じもしてしまった。
実際に、本作のヒロインの行動では、オリジナルよりさらに
悪女であるかのようにも描かれているのだが。そこまで描く
なら、さらに彼女が男性を利用しただけというような、徹底
ぶりも欲しかったところだ。
出演は安部寛、吉瀬美智子、玉山鉄二、北川景子。他に、平
泉成、りょう、笹野高史、熊谷真実、田中哲司、堀部圭亮、
町田マリー、上田耕一、津川雅彦、柄本明らが脇を固めてい
る。
監督は、昨年6月紹介『のんちゃんのり弁』などの緒方明。
女優は奇麗に撮って貰えている感じだ。脚本は、1993年橋本
以蔵監督の『ドライビング・ハイ!』という作品に参加して
いた木田薫子が担当している。
公開は10月9日に決まっており、オリジナルの再公開と同時
期になりそうだ。
* *
今回の情報は、まずは全世界で27億ドル稼ぎ出して史上最
高の興行収入を記録しているジェームズ・キャメロン監督の
『アバター』に、8分間の未公開映像を追加した“Avatar:
Special Edition”の公開が発表された。
この公開は8月27日から、ディジタル3D及びIMAX−
3D劇場への限定で行われるもので、その8分間には新しい
生物や、新たなアクションが登場するとのことだ。
『アバター』関連の情報では、今年4月25日付で続編の計
画について報告しているが、その計画ではパンドラ星の海洋
が舞台になるともされていたもので、今回追加される映像は
それとは別のもののようだ。
8月からの公開では、観客は追加された8分だけのために
観に行くことになる訳だが、オリジナルのリピーターの状況
から考えるとそれもかなりありそうで、興行収入は一体幾ら
積み上げられるか、それも興味津々という言うところだ。
* *
最後に、『スタートレック:ヴォイジャー』などの脚本を
手掛けたハリー・クルーアという作家が製作プロダクション
を設立し、2008年『スパイダーウィックの謎』などを製作し
たゴッサム・グループとの提携で、ロバート・A・ハインラ
イン原作“Have Space Suit, Will Travel”(邦訳題:スタ
ーファイター)の映画化を進めると発表した。
因にクルーアは、完成されたシナリオをハインラインの相
続人に提示して映画化権を獲得したとのことで、監督を含む
スタッフ・キャストは未発表だが、ゴッサム・グループとの
提携なら実現の可能性はかなり高そうだ。
同原作に関しては、2003年5月1日付第38回でも計画を紹
介したことがあるが、今度こそ実現してもらいたいものだ。
07月11日(日)
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