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On the Production
by 井口健二
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■アデル、にくめハレルヤ、4匹の蠅、小さな命が呼ぶとき、レギオン、サバイバル・オブ・ザ・デッド、華麗なるアリバイ+製作ニュース
ただしクリスティー自身が原作を舞台劇に脚色した際にもポ
アロは削除されているそうで、今回はそれを踏襲しているも
のだ。
そして今回の映画化では、携帯電話が使われるなど一応は現
代的にされているが、映像や演出などには往年の名作という
雰囲気が漂っており、正にクリスティーの世界が展開されて
いるという感じの作品になっている。
脚本と監督は、ジャック・リヴェット監督が1991年に映画化
した『美しき諍い女』の脚本なども手掛けているパスカル・
ポニゼール。本作ではコメディとドラマの中間という目標を
立てて、脚色から配役までを行ったとのことだ。
出演は、2005年7月紹介『ふたりの5つの分かれ路』などの
ヴァレリア・ブルーニ=テデスキ、2007年11月紹介『潜水服
は蝶の夢を見る』などのアンヌ・コンシニ、今年の2月紹介
『オーケストラ!』などのミュウ=ミュウ。
他に、『マトリックス・リローデッド』などのランペール・
ウィルソン、『007/カジノ・ロヤイヤル』に出演のカテ
リーナ・ムリーノ、2009年7月紹介『アニエスの浜辺』など
のマチュー・ドゥミらが共演している。
        *         *
 今回の製作ニュースの続編の話題を纏めておこう。
 まずは残念な情報で、今月初め4月4日付で報告したばか
りの“Bond 23”の計画が無期限延期になってしまった。こ
れは3月21日付でも報告したMGMの一括売却に絡むものだ
が、結局この売却が順調に行かず、製作母体が不安定では映
画製作に踏み切れないと判断されたようだ。このため先に報
告したレイチェル・ワイズの女敵役も、サム・メンデスの監
督も全てキャンセルとのことだが、公開すればヒット間違い
なしのシリーズではあるし、早期の製作再開を期待したいも
のだ。それにMGMでは“The Hobbit”の製作準備も進めら
れている訳で、そちらの情勢も心配になるところだ。
 次は待望の続報で、3月28日付で報告した“Men in Black
3”に関してウィル・スミスとトミー・リー・ジョーンズの
再登場が確認されたとのことだ。これは製作を務めるバリー
・ソネンフェルドが語ったもので、ただしジョーンズの出番
はあまり長くはないとのこと。つまり以前にも紹介した今回
エージェントJが過去に遡という展開は間違いなさそうだ。
なおサッシャ・バロン・コーエンの新登場も決定のようだ。
また製作は3Dで行われるとのことで、全米公開は2011年の
5月30日が目標とされている。
 ここからは新情報で、1本目はディズニー=ピクサーが、
2002年のヒット作“Monsters,Inc.”の続編を2012年11月に
公開すると発表した。因にこの年度には、すでに“Brave”
という作品が6月公開で予定されており、ピクサーは年間2
本の製作体制を整えたようだ。この他にもディズニーでは、
同年にティム・バートン監督による“Frankenweenie”や、
アンドリュー・スタントン監督の実写による“John Carter
of Mars”なども予定されているが、ディズニー全体では年
間14−15本の公開を計画しているとのことだ。
 そして最後は正にありそうな計画で、“Avatar”の続編に
ついてジェームズ・キャメロン監督が語っている。その発言
によると、続編はパンドラ星の海洋を巡る冒険になるとのこ
とで、ジェイクやナイテリがアルファ・ケンタウリの星で新
たな冒険を繰り広げるそうだ。さらにキャメロンは、「今度
の撮影は前より楽になる」とも語っており、動き出せば公開
は早そうだ。

04月25日(日)
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