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On the Production
by 井口健二
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■獄に咲く花、RAILWAYS、ローラーガールズD、ドン・ジョヴァンニ、ウルフマン、クロッシング、ニンジャアサシン、Gフォース(追記)
督は『Vフォー・ヴェンデッタ』などのジェイムズ・マクテ
ィーグが担当した。
物語は有り勝ちに観えるが、注目すべきはそのアクション。
基本はレイン対忍者集団の闘いとなるが、そのシチュエーシ
ョンが奇抜で、今までの忍者アクションとは比べようのない
ものになっている。そこに『マトリックス』のテイストも感
じられるものだ。
ただしアクションの映像はかなり強烈で、これを観る観客に
は多少の覚悟を決めて貰わなければならない。でも、間違い
なく一見の価値はあるものだ。
共演は、『POTC』で女呪術師を演じたナオミ・ハリス。
『マリー・アントワネットの首飾り』などに出演のベン・マ
イルズ。『ワイルド・スピード』に出演のリック・ユン。そ
してハリウッド映画で忍者と言えばこの人ショー・コスギ。
因に、コスギは役小角を「えんのおづぬ」と名告って日本語
のキャスト表もそうなっているのに対して、レインが劇中で
「おづの」とはっきり発音しているのも面白かった。歴史的
にはどちらの発音も認められてはいるようだが。

『スパイアニマル Gフォース』(追記)
昨年12月に1度紹介している作品だが、3D上映による試写
が行われたので、改めてその報告をしておく。
実はこの作品の3D上映ではちょっと面白い試みがされてい
て、2Dと3Dでスクリーンのサイズが異なっているのだ。
ただしワイドサイズの映像は同一で、3Dではその映像がビ
スタサイズのスクリーンの中に填め込まれて上映される。
このため3Dでは、スクリーンの上下に黒味の部分が発生す
るのだが、一部のシーンではその黒味の部分に映像がはみ出
して上映される場面が登場する。従ってこの黒味付きの上映
は意図的なものだと判るのだが…
因にこの作品では、巻頭の道端の樹木に落雷が生じるブラッ
カイマーのロゴの部分で、それを意識した演出があり、それ
は2Dでも観られるようになっているが、3Dではその演出
が本編中にも登場するのだ。
だから何だという演出でもないのだが、何とも不思議な感覚
のものになっていた。普通にお金を払って2Dと3Dを比較
して観る人などほとんどいないと思うが、僕はそれができる
立場にいさせて貰えたので、ここに報告して置く。それにし
ても不思議な演出だ。
それからこの作品のタイトルだが、映画をオリジナルの音声
で観ると、主人公が「僕らはguinea pigだ」と称していて、
タイトルはそのGから来ているものと思われる。ただし原語
でもちゃんとした説明はなかったようだ。
しかも日本語版ではこれがモルモットと翻訳されてしまうか
らさらに判らなくなってしまう物で、一応原語ではそういう
台詞があったことをここに紹介しておくことにする。

02月21日(日)
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