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On the Production
by 井口健二
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■後ろから前から、闇の列車光の旅、ダレン・シャン、アーサーと魔王マルタザールの逆襲、ビバ!ラブ、空を歩く少年+製作ニュース
アフ)が争い、一代記物に軍配が挙がったから予断は許さな
いところだ。因に『スター・トレック』は、上記の他に音響
と音響編集を含めて全4部門の候補になっている。
さらにVFX部門のもう1本の候補になっている『第9地
区』も、作品、編集、脚色を含めた全4部門の候補になって
いるが、ただまあ、この辺の受賞はなかなか難しそうだ。
この他のSF/ファンタシー系の作品では、『ハリー・ポ
ッターと謎のプリンス』が撮影、『Dr.パルナサスの鏡』が
美術と衣裳、『ラブリー・ボーン』が助演男優、『シャーロ
ック・ホームズ』が美術と作曲、『トランスフォーマー』が
音響の各部門の候補になっている。
一方、長編アニメーション作品部門では、『コララインと
ボタンの魔女』“Fantastic Mr.Fox”『プリンセスと魔法の
キス』“The Secret of Kells”『カールじいさんの空飛ぶ
家』が争っている。この内の『カール…』は、さらに一般映
画に並んで作品、作曲、音響編集、脚本を含み、全5部門の
候補にも挙がっているものだ。
そして今年から候補が10本となった作品賞部門の候補は、
上記の4本(アバター、第9地区、ハート・ロッカー、カー
ル…)に加えて、『しあわせの隠れ場所』『17歳の肖像』
などで争われるものだが、実は元々ドラマ部門とコメディ/
ミュージカル部門を合わせて10作品が候補だったゴールデン
グローブ(GG)と比較すると、今年は見事に、GGでコメ
ディ/ミュージカル部門の候補だった5作品が脱落し、アニ
メーション部門の候補(受賞)だった『カール…』と、他に
4本のドラマ作品が選ばれる結果になっている。
アカデミー賞の作品賞候補が10本にされたのは、より広範
な話題作を候補作として記録に残したいという意図があり、
『第9地区』などが正にその恩恵に与ったものだが、それが
図らずもコメディに冷たいというアカデミーの実態も表わし
てしまったようだ。
受賞式は3月7日(現地時間)に予定されている。
* *
最後にもう1つニュースで、昨年11月8日と今年1月17日
付でも報告した“Terminator”の権利に関するオークション
について、ソニー・ピクチャーズが応札することが報告され
た。
このオークションに関しては、先にライオンズゲイト社だ
けが参加を表明していたものだが、その提示金額が倒産した
ハルシオン社の希望よりかなり低く、そのままでは終わらな
いのではないかと予想されていたものだ。そして今回は、前
作“Terminator Salvation”(T4)の海外配給を手掛けた
ソニーの応札が発表されたものだが、これがハルシオン社側
の要請によるものか否かは定かではない。
なお、オークションへの応札の期限はすでに過ぎており、
従ってシリーズの権利はこの両社で争われることになりそう
だが、いずれの会社が獲得しても、出来るだけ早期の続編の
製作を期待したいものだ。
02月07日(日)
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