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On the Production
by 井口健二
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■ウルトラ銀河伝説、ソフィーの復讐、霜花店、イェロー・キッド、脱獄王、アイーダ、台北に舞う雪(追記)、カールじいさん…(追記)+他
も字幕だった。実は3Dの映像では、字幕が左右の画像で全
く同じ位置にないと視覚上おかしなことになるので、字幕は
不可能と言われていたものだ。
ただし1973年に日本公開された“The Stewardesses”などの
作品では字幕公開がされているが、この時は片側の画面の字
幕範囲を黒マスクで覆って、反対側にだけに字幕を付けると
いうトリッキーなこともしていた。
それが今回は、上映がディジタル方式になって、画像の位置
も字幕の書体もピッタリ合わせることができる(昔の字幕は
手書きだった)もので、そのため字幕上映も可能になったよ
うだ。
こんな分かり切ったことを、何故今までやらなかったのかも
疑問だが、取り敢えずこの作品では字幕版3D上映も実施さ
れるようだ。以前の記事でも書いたように、エド・アズナー
やクリストファー・プラマー、それにジョーダン・ナガイの
声も聞きたい人は字幕版3D上映の映画館も探してみてくだ
さい。
        *         *
 最後にアカデミー賞関係の情報で、例年報告している長編
アニメーション部門の予備候補が発表され、今年は20本がエ
ントリーされていることが判った。ただし、この内の7本は
最終条件であるロサンゼルス地区での一般公開がまだ行われ
ていないものだが、その内の何本かは大手の配給で公開は間
違いなく、これにより基準となる予備候補の本数16本はクリ
アされて、来年の最終候補の本数は5本となるようだ。
 エントリーされたのは、アルファベット順に
“Alvin and the Chipmunks: The Squeakquel”
“Astro Boy”
“Battle for Terra”
“Cloudy with a Chance of Meatballs”
“Coraline”
“Disney's A Christmas Carol”『Disney'sクリスマス・キ
ャロル』
“The Dolphin-Story of Dreamer”
“Fantastic Mr.Fox”
“Ice Age: Dawn of the Dinosaurs”
“Mary and Max”『メアリーとマックス』
“The Missing Lynx”
“Monsters vs. Aliens”
“9”
“Planet 51”
“Ponyo”
“The Princess and the Frog”
“The Secret of Kells”
“Tinker bell and the Lost Treasure”『ティンカー・ベ
ルと月の石』
“A Town Called Panic”
“Up”『カールじいさんの空飛ぶ家』
 この内、邦題を併記したのはこのページで以前に紹介した
作品。なお『メアリーとマックス』は東京国際映画祭で上映
された作品で、10月26日付の紹介(3)に掲載している。そ
の他、製作ニュースを紹介したことのある“Coraline”や、
ディズニー配給の“The Princess and the Frog”はその内
に紹介できそうだ。
 ということで、これらの中から最終候補には一体どの5本
が選ばれるのだろうか。最終候補は来年2月2日に発表され
る。

11月22日(日)
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