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On the Production
by 井口健二
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■スノー・プリンス、T・ベルと月の石、インフォーマント!、ファイナル・デス・ゲーム、おとうと、パチャママの贈りもの+製作ニュース他
だ。すでに台湾では11月6日の公開が決定されているが日本
では配給会社も未定。こういう作品こそ映画祭で観せて貰い
たかったものだ。
 出来ることなら、“Melancholia”とセットででも契約し
てもらえると嬉しくなるのだが。
        *         *
 お次はハリウッドの話題で、8月30日付で報告した2011年
公開予定の“Spider-Man 4”の脚本リライトを担当したゲイ
リー・ロスが、『スパイダーマン3』の登場キャラクターに
基づく“Venom”というスピンオフ作品の脚色と監督の契約
を結んだことが発表されている。
 ヴェノムは、『スパイダーマン3』では宇宙から飛来した
黒い物体として登場し、一時はピーター・パーカー=スパイ
ダーマンに取り憑いた後、ピーターのライヴァルカメラマン
だったエディ・ブロックと共生。スパイダーマンの能力も模
倣して戦いを繰り広げた。
 原作での登場は1980年代と比較的最近のものだが、アンチ
ヒーロー的な性格付けで若年層にも受け入れられ、現在では
グリーンゴブリンなどにも勝る人気を得ているとのこと。因
に原作では、その後はスパイダーマンとも和解して、第2の
スパイダーマン的な活躍もしているようだ。
 というヴェノムの物語の映画化が新たに計画されているも
のだが、ゲイリー・ロスは元々1988年トム・ハンクス主演の
『ビッグ』の脚本を手掛けた後、1998年にはトビー・マクガ
イア主演のファンタシー“Pleasantville”(カラー・オブ
・ハート)などの監督もしており、ファンタシー系の脚本監
督共に実績がある人物。かなり捻ったヴェノムの映画化には
最適な人とも言えそうだ。
 ただし、『スパイダーマン3』でエディ・ブロックを演じ
たトッファー・グレイスの再登場は流動的で、新作の映画化
はまだ下書き段階だが、今後発表される配役にも注目が集ま
りそうだ。因にグレイスは、ロベルト・ロドリゲス監督が、
エイドリアン・ブロディ主演で進めている“Predators”の
リメイクには出演契約を結んでいるようだ。
        *         *
 最後に、今週末に開催される東京国際映画祭では、すでに
コンペティション出品作品の事前試写もスタートしており、
次回はまずその紹介を行いたいと思っている。連休明け火曜
日からの11日間は、土日も含めて1日4本宛で観る計画で、
その中から出来るだけ多くの作品を紹介したいと思っている
が、さて計画通りに行くかどうか。報告は随時行う予定でい
ますので、よろしくお願い致します。

10月11日(日)
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