ID:47635
On the Production
by 井口健二
[460257hit]
■ASSAULT GIRLS、ホワイトアウト、ゼロ年代全景+製作ニュース
その情報を流しているのはAin't It Cool Newsというファ
ンタシー系の映画サイトで、それによると第5作でジョン・
ランボーが戦う相手は知能を持った凶悪な獣。今までの敵も
生身の人間という状況とは少し変わったものになるようだ。
そしてその物語の構築用に、スタローンはジェイムズ・バイ
ロン・ハギンズ原作のモンスター小説“Hunter”(邦訳題:
極北のハンター)の権利を獲得したとの情報もあるとしてい
る。
さらにその題名は“Rambo V: The Savage Hunt”となって
いるもので、先日のトロント映画祭で公表されたポスターで
は、確かにランボーの背後に凶悪そうな獣がいるという図柄
も紹介されていた。この図柄からだと、1987年にアーノルド
・シュワルツェネッガー主演で映画化された『プレデター』
を思い出すという意見もあるようだが、さてどうなるのだろ
うか。
* *
今回の製作ニュースでは、前半でマーヴェルコミックスの
情報をいくつか紹介したが、対抗するDCコミックスにも新
たな動きが出ている。
元々DCは映画会社のワーナーと兄弟会社の関係にあり、
『バットマン』『スーパーマン』などもワーナーで映画化さ
れてきたが、さらにこの度のマーヴェル/ディズニーの動き
を受けて、ワーナーから『ハリー・ポッター』シリーズなど
を手掛けたダイアン・ネルスンが投入され、映画製作に梃入
れが図られるとのことだ。
実際、DC/ワーナーでは2008年『ダーク・ナイト』は大
成功を納めたものの、2006年『スーパーマン・リターンズ』
の続編は頓挫しているなど、本来ならマーヴェルに勝るキャ
ラクターの宝庫が充分に活用できていない状況で、その見直
しとさらには新たなキャラクターの発掘も目指してのネルス
ンの投入となったようだ。『ハリー・ポッター』を大成功に
導いた手腕に期待したい。
と言う状況だが、実はこの動きにはとばっちりを受ける作
品も出てきてしまったもので、今年2月1日付第176回で紹
介した玩具メーカー・マテル社のキャラクターを映画化する
“He-Man: Masters of the Universe”の計画がキャンセル
されてしまった。
これは、DCの集中しようとする本社の意向にワーナーと
専属契約を結ぶ製作者のジョール・シルヴァが従ったものだ
が、同様のスーパーヒーローの乱立は避けたいという考えな
のだろう。しかし、『カンフー・パンダ』などのジョン・ス
ティーヴンスン監督はそれには縛られないようで、マテル社
と監督は新たな製作会社を求めて、めでたくコロムビアで製
作されることも発表された。また製作プロダクションには、
『サブウェイ123』などを手掛けるエスケープ・アーチス
ツの参加も発表されて、万全の体制が敷けたようだ。
ディズニーによるマーヴェルの買収は4億ドルと言う巨額
なものだったが、その影響も計り知れなく大きなものになり
そうだ。
09月27日(日)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る