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On the Production
by 井口健二
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■恐竜ランド、ホースメン、女の子ものがたり、孫文、南の国のフリムン、Elic Clapton & Jeff Beck Live、白日夢+製作ニュース
* *
今回は久しぶりに製作ニュースを2つ紹介しよう。
まずは3D映画の話題で、昨年12月1日付第172回の中で
ディズニーの3D化計画の一環として題名だけ報告した“G-
Force”という作品に関して、かなり面白い試みがされるこ
とになった。
実はこの作品では、その後の見直しで一度は3D製作がキ
ャンセルされていたようなのだが、それを再度3Dに変更す
ることが発表されたものだ。しかもこの時点ではすでに実写
の撮影も半ばを過ぎているというのだが…ここで今後の3D
映画製作に一石を投じそうな動きが現れている。
その1つ目はソニー・イメージワークスの存在で、『ポー
ラー・エクスプレス』なども手掛けたVFXの大手会社が、
本作のVFXシーンの関してその3D化を行うことを発表し
た。因に同社では、『ポーラー…』でも撮影時は2Dだった
ものを、その後にIMAX-3D化して現在の3Dブームに繋がる
大成功を納めたものだが、そのテクニックを今回も活かすこ
とになるようだ。
そしてもう1つは実写シーンの3D化で、ここにはすでに
複数の会社が参入しており、その手腕が試されることになり
そうだ。何れにしてもすでに報告されている技術の組み合わ
せということにはなるが、1つの作品の中で双方の技術が一
緒に採用されるのは初めてのことになるようで、その成果が
期待されている。
元々3D映画の製作では、カメラ一つにしても専用のもの
を用意する必要が在るなど、ジェームズ・キャメロンのよう
に全てをそこに傾注するのでなければ一朝一夕に実現できる
ものではない。それを今回は、2Dで撮影した後に3D化す
ることで撮影の負担を軽減するものだが、以前からその方式
も提案されてはいたものの全編となると経費の点などの問題
も生じていたようだ。
そこでさらに今回は、VFXシーンと実写シーンの3D化
を分けることで実現可能にするものだが、ただしこの方式で
は両者のテクニックの融合も問題になってくる。これには、
イメージワークスで3Dを研究しているロブ・エングルとい
う技術者が腕を振るうことになるようで、基本イメージワー
クスの主導で進められることになるようだが、うまく行って
欲しいものだ。
なお当初の計画では2009年の公開となっていた作品だが、
そのままなのだろうか。
* *
もう1本はシリーズの情報で“Resident Evil”(バイオ
ハザード)の第4作が2010年9月11日の全米公開予定で製作
されることが発表された。
その題名は“Resident Evil: Afterlife”。これはつまり
ポール・WS・アンダースンが当初掲げていた3部作の完結
篇となるものだ。そしてその撮影に向けてカナダのトロント
に在るスタジオに、9月28日から8週間の予約が入れられた
そうだ。
キャスティングは未発表だが、ミラ・ジョヴォヴィッチと
アリ・ラーターの再演は在るとのことで、前3作の合計では
3億8000万ドルを稼いでいる作品には、その他のメムバーも
戻ってきそうだ。ただし、監督が未定でアンダースンが自分
でやらないのならその選考が大変になりそうとのことだ。
因に、物語の舞台は東京との情報も在るものだ。
07月19日(日)
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