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On the Production
by 井口健二
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■屋根裏のポムネンカ、山形スクリーム、妻の貌、クヌート、3時10分、決断のとき+製作ニュース
化について、コロムビアがバリー・ソネンフェルド監督作品
として進めることを発表した。
この計画に関しては、以前の記事では元ニコロディオンの
アビー・ヘクトが映画化権を獲得したことを紹介したものだ
が、今回の計画もヘクトの権利に基づいて行われており、そ
こにソネンフェルドらが参加することになったものだ。なお
ソネンフェルドとヘクトは、2004年『レモニー・スニケット
の世にも不幸せな物語』を共に製作総指揮で手掛けた仲だ。
そしてソネンフェルドは、ベン・デイヴィッド・グラビン
スキーと共に脚本も担当していて、彼らの計画では、史上最
高の発明家トム・スウィフトとその息子の2人を主人公にし
た物語になるとのこと。これは原作も後半で息子の物語にな
っていることへの対応策でもあるようだ。また映画化の題名
は“Swift”だけになるとのことだ。
因に、同じ原作からは1960年代に20世紀フォックスがジー
ン・ケリーの監督主演による大作ミュージカル化の計画を進
めたことがあり、その計画はほとんど準備の整った最終段階
でキャンセルされたとのこと。その後も計画は何度も立上げ
られてはキャンセルされたとのことで、ついにハリウッドの
長年の夢の計画が実現しそうな雰囲気だ。
* *
最後は、2007年9月1日付第142回などで紹介したミレニ
アム/ヌ・イメージスが進めているロバート・E・ハワード
原作“Conan the Barbarian”の再映画化について、その監
督を、2003年『テキサス・チェーンソー』などのマーカス・
ニスペルが担当すると発表された。
この計画については、以前の紹介にも書いたように映画化
権の契約に破格の条件が付けられているものだが、その契約
から2年を経てようやく実現の目途が付いたものだ。なお脚
本は、2008年8月15日付第165回で紹介したトーマス・ディ
ーン・ドネリー、ヨッシュア・オッペンハイマーのものが完
成されていたようで、撮影は年内にブルガリアと南アフリカ
で開始されることになっている。
因にニスペルは、今年公開の『13日の金曜日』のリメイク
も手掛けており、3作目のリメイク挑戦となる。ただし前の
2作はいずれも映画オリジナルの作品のリメイクだったが、
本作は原作もの。そして彼自身が子供の頃からのその原作の
ファンだったとのことで、会見では原作と共にフランク・フ
ラゼッタのイラストをイメージした映画化を目指したいと抱
負を語っていたようだ。
コミックスやゲームでも好調な英雄譚のリメイクは、今度
こそ間違いなく実現しそうだ。
* *
ということで、この後にはリメイクの情報をいくつか紹介
する予定だったが、ここまでで1回分の容量をオーヴァしそ
うになってきた。後は次回に報告することにしよう。
06月14日(日)
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