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On the Production
by 井口健二
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■第178回
ルド・オブ・ライズ』の撮影のためにかなりのメタボ体形を
作ったもので、そこからスマートなロビンへの減量が大変に
なっているとの情報も流されており、役者根性の見せ所にも
なっているようだ。
        *         *
 一方、昨年7月15日付第163回で紹介したガイ・リッチー
監督版“Sherlock Holmes”では、ロバート・ダウニーJr.の
ホームズ役に加えて、ジュード・ロウがワトスン博士を演じ
てすでに撮影は完了されており、その全米公開日が今年12月
25日と発表されている。
 サー・コナン・ドイル原作の“A Scandal in Bohemia”に
基づき、ホームズが生涯唯一恋した女性ともいわれるイレー
ネ役を『きみに読む物語』などのレイチェル・マクアダムス
が演じるこの作品は、今年度予想外のオスカー助演賞候補と
なったダウニーJr.に、1992年以来の主演賞候補をもたらす
か否かも興味の湧くところだ。
 なお、この作品の配給を行うワーナーでは、併せて本作に
続く2010年の全米公開予定も発表したとのことで、それによ
ると、昨年11月15日付第171回などで紹介したリメイク版の
“Clash of the Titans”は3月25日、前回紹介したクリス
トファー・ノーラン監督による“Inception”が7月16日、
DCコミックスの映画化“Jonah Hex”が8月6日、そして
“Green Lantern”の全米公開日が12月17日となっている。
この他、最終話が2部公開となった“Harry Potter and the
Deathly Hallows”の後編は2011年7月15日の全米公開と発
表された。
 いよいよ『ハリー・ポッター』も完結して、ワーナーの次
の戦略も緊急度が高まりそうだ。
        *         *
 最後に、続報をいくつか短くとめて紹介しよう。
 コロムビアが製作する“The Green Hornet”で、監督から
は降板したチャウ・シンチーに代って、『エターナル・サン
シャイン』などのミシェル・ゴンドリー監督の起用が発表さ
れた。シンチーはカトー役では残るとされているもので、セ
ス・ローゲン主演と共に、コメディタッチのアクション映画
化の路線は守られるようだ。ただしゴンドリーの演出が、そ
れに似合うかどうか、多少心配は残るところだ。全米公開日
は2010年6月25日となっている。
 1月31日付で作品を紹介した『トワイライト−初恋−』の
続編“New Moon”が、今年11月20日公開予定で製作されるこ
とは12月15日付第173回で報告したが、さらに第3作となる
“Eclipse”の製作が決定されている。しかも公開予定日と
して2010年6月30日も発表されており、続編の製作に並行し
て第3作の準備も急ピッチで進められることになりそうだ。
そしてこの第3作の監督には、続編のクリス・ウェイツから
さらに交代して女優のドリュー・バリモアの起用が検討され
ている。交代の理由はスケジュール的に同じ監督では厳しい
ことによるもので、因にバリモアは、すでに“Whip It!”と
いう監督デビュー作を完成させており、実現の可能性はある
とのことだ。
 昨夏公開の『アイアンマン』で最後にニック・フューリー
役で登場したサミュエル・L・ジャクスンについて、“Iron
Man 2”への出演交渉が進められている他、さらにその他の
シリーズへの出演も契約される見込みとのことだ。これは、
彼の演じたフューリーが、秘密組織Shieldのリーダーという
役柄のためで、このためジャクスンは“Captain America”
“Thor”“The Avengers”や、それらの続編へも出演するこ
とになりそうだ。

03月01日(日)
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