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On the Production
by 井口健二
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■第173回
者)が作り出した素晴らしい世界は、数多くのファンの心を
捕えている。自分の仕事は、その世界や主人公たちや彼らの
愛の物語を護ることだ。美しい本の傍に立てる美しい映画を
作り上げる」というステートメントが紹介されたそうだ。
 脚本は前作と同じメリッサ・ローゼンバーグが担当し、撮
影は来年早々に開始。続編の全米公開は、2009年11月20日と
発表されたようだ。
        *         *
 McG監督によるシリーズ第4作“Terminator Salvation”
の全米公開は来年5月22日に予定されているが、新3部作の
開幕とされる作品の続編の計画が早くも発表された。
 これは先に行われた中東ドバイの映画祭で製作者らによっ
て報告されたもので、それによるとシリーズ通算第5作は、
2011年の公開を目指すとのことだ。因にこの発表は、当初は
来年の公開に併せて行う計画だったが、すでに流され始めた
予告編の評判が良いのと、それに呼応したファンの発言が活
発なことを考え併せて前倒しの発表となったようだ。
 そして、監督のMcGはすでに製作者らと一緒に作業を始め
ているそうで、今回主人公のジョン・コナーを演じたクリス
チャン・ベールも3部作の全てに出演する契約になっている
とのこと。第5作は第4作と全く同じ体制で製作されること
になりそうだ。ただし今回、第4作の配給でアメリカ国内を
ワーナー、海外をソニーとした契約は1作限りとのことで、
第5作の配給は新たに契約交渉がされる。
 いずれにしてもこの勢いなら、3部作全ての映画化も間違
いなさそうだ。
        *         *
 最後も第5作となる話題で、1994年にアレックス・プロイ
アス監督によってスタートした『クロウ・飛翔伝説』シリー
ズが、『ブレイド』などのスティーヴン・ノリントン監督の
手で再開されることが発表された。
 このシリーズでは、その後は1996年“The Crow: City of
Angels”、2000年“The Crow: Salvation”、さらに2005年
“The Crow: Wicked Prayer”と続いているものだが、今回
の計画は、以前からの製作者エド・プレスマンに、『ハムナ
プトラ』から『ハンコック』『チェンジリング』『ヘルボー
イII』も手掛けるリレイティヴィティ・メディアが交渉して
再開を進めているもので、新たなシリーズとしての再出発が
検討されている。
 そしてノリントン監督も、「プロイアスのオリジナルは、
ゴシック風のゴージャスなものだったが、僕はもっとリアル
なものを目指す。切れ味が鋭くミステリアスで、もしかした
らドキュメンタリータッチなものになるかも知れない」とし
ており、作品のイメージもかなり違ったものになりそうだ。
 因にノリントン監督は、2003年の『リーグ・オブ・レジェ
ンド』以来の監督復帰となるが、この間は“Exorcist: The
Beginning”のFXや、“Feast”のクリーチャーFXなどに
も関わっていたようだ。そして一時は、ワーナーが進めてい
るリメイク版“Clash of the Titans”での復帰を目指した
ものの不調に終ったとのことで、今回は監督も再出発となる
ものだ。

12月15日(月)
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