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On the Production
by 井口健二
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■パティシエの恋、恋愛上手…、ボディJ、花は散れども、6年目も恋愛中、センターオブジアース、ダイアリーオブザデッド、ブラインドネス
法も不明と診断される。そして診断した眼科医は帰宅して文
献などを調べていたが、その眼科医も失明してしまう。
その後も同じ症状の失明者が次々に現れ、政府は伝染病と判
断して隔離対策を始める。ところが日本人の男性らと共に眼
科医が隔離病棟に収容されたとき、眼科医の妻は咄嗟に自分
も失明したと主張して夫に同行してしまう。
こうして、感染を恐れて警備員も近寄らない隔離病棟の中で
は、盲目の患者だけの社会が形成され始めるが…それは現代
の縮図のような世界になって行く。
人類の大半が盲目になるという話では、SFファンは1962年
に『人類SOS!』として映画化された、ジョン・ウィンダ
ム原作の『トリフィドの日』を思い出すところだが、本作が
SFかと言われるとかなり考えてしまう。
実際、物語は人類全体の話より、隔離病棟に閉じ込められた
人々の行動に重きがおかれており、それはSF的なものでは
なくむしろ人間性を問い掛けるものだ。つまりこの作品は、
SFのテーマを被った人間ドラマといった方が良い。
試写会で行われた舞台挨拶で監督も、「盲目はあくまでも象
徴的なものだ」と語っていたが、その通りの作品として考え
たほうが良さそうだ。
出演は、ジュリアン・モーア、マーク・ラファロ、ガエル・
ガルシア・ベルナル。さらに日本人夫妻役で、伊勢谷友介と
木村佳乃。他に、『アイ・アム・レジェンド』などのアリス
・ブラガ、『リーサル・ウェポン』のダニー・グローヴァら
が共演している。
また、『トスカーナの休日』『サイドウェイ』などの韓国系
女優サンドラ・オーが保険省長官の役で顔を出していた。
08月17日(日)
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