ID:47635
On the Production
by 井口健二
[460302hit]

■奇跡のシンフォニー、ハブと拳骨 *熊本遠征記前編
した門司駅には売店は無し、弁当も何も買うことが出来なか
った。つまり名物のふぐ弁当は下関で買わなければいけなか
ったのだ。これも後の祭り、気になるものは速攻入手しなけ
ればと思い知った。
しかも、この門司駅では区間快速の荒木行というのに乗り換
えなくてはいけないのだが、駅の案内板にはそのような列車
の表示がない。これには同じ乗り継ぎらしい他の乗客も駅員
に問い合わせていたが、駅員も判らないという始末だった。
そこで取り敢えず、他の乗客と一緒に時刻表通り06時01分の
普通列車に乗り込んだが、車内の放送でもそれが区間準急に
なるとも放送されない。
これにはかなり焦ったが、博多を過ぎた辺りで漸く9両編成
の前6両が途中から切り離されて区間準急になり、後3両は
そのまま普通列車で運行するとの放送があった。何ともいい
加減な話で、恐らく普段から使っている人には分かり切った
ことなのかも知れないが、少なくとも休みの時期には、もう
少し判りやすくしておいて欲しかったものだ。
なお、途中で乗ってきた若い女性にも、「この車両は準急で
しょうか」と聞かれたから、地元の人でも判っていないこと
もあるようだった。
ここからは、途中の乗り換えも含めて順調に進んだが、ここ
で車窓から眺めると、市街地では東京と同じコンビニエンス
ストアが並んでいたり、紳士服のチェーン店の見慣れた看板
や大型量販店の看板など、地方も東京も変らなくなってきた
なとは感じさせられた。このまま行ったら、何時か旅の風情
も消えてしまいそうだ。
それに、博多−熊本間では沿線に高架鉄道の工事も進んでい
たが、もしかして九州新幹線の工事かと思ったときに、乗っ
ている在来線の行く末も心配になってきたものだ。とは言う
ものの、熊本から乗った豊肥本線は、本線とは言っても2両
編成のワンマンカーで、この日の乗客はそれなりの人数が乗
っていたように見えたが、鉄道の衰退も仕方ないのかも知れ
ないと思わされた。
と言うことで、光の森駅から連絡バスで競技場へ。この頃に
は雨足も多少強くなっていたが、アウェイ側の入り口にはわ
ざわざヴォランティアの人に案内もしてもらって、無事開門
前に到着することが出来た。
        *         *
さて試合の模様は、いまさらレポートしても仕方がないが、
田村、石原のゴールなどで見事今期2勝目を飾ったものだ。
その他の競技場の印象を述べておくと、ピッチはかなりの雨
なのに水が浮くこともなく、パス回しも出来て選手はやりや
すそうだった。平塚競技場は昨年のベストピッチ賞を受賞し
たが、今期J2に上がって来た熊本のこのピッチも、きっと
良い評価を得られることと思う。
ただし、大きな競技場で雨のため屋根のあるバックスタンド
のアウェイ応援席に陣取ったが、そこから売店までの距離が
遠かったのはちょっと弱った。試合前に昼食などは確保した
が、近ければもう少しお土産なども探せたと思ったものだ。
アウェイ応援団の人数がもっと多ければ、別売店も開かれた
のかも知れないが、もう少し何とかして欲しい感じはした。

と言うことで、往路はここまで、帰路に関しては、また別の
日に報告させてもらうことにします。
(後編は4月20日に掲載しました)

04月13日(日)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る