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On the Production
by 井口健二
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■第156回
Child”や、ガイ・リッチー創作の“Gamekeeper”、脚本家
のジョン・コックス創作による“Virulents”なども刊行さ
れている。この内、“Gamekeeper”の映画化が第140回で紹
介したようにワーナーで進められている他、“Virulents”
もフォックスでの映画化が進んでいるとのことだ。
* *
“Saw V”の製作が3月17日に開始され、今年も10月24日
に新作が観られることになった。
新作には、ジグソウ役のトービン・ベルの他、『ソウ4』
に登場した捜査官役のスコット・パタースンが再登場し、さ
らに2004年公開『パニッシャー』の続編で、今秋公開予定の
“Punisher: War Zone”にも主演しているジュリー・ベンツ
が、新たな主人公として登場することになっている。
脚本は、『フィースト』でプロジェクト・グリーンライト
に合格し、その後『ソウ4』も手掛けたマーカス・ダンスタ
ンとパトリック・メルトン。また監督には、『ソウ2』以降
のプロダクション・デザインと、『ソウ3』以降の第2班監
督も務めてきたデヴィッド・ハッケルが抜擢されている。
因に、『ソウ』シリーズ創始者のジェームズ・ワンとリー
・ワネルは、前作から製作総指揮となって映画への直接的な
参加はしておらず、また、『ソウ2』から『ソウ4』までの
監督を務めたダレン・リー・ボウスマンは今回は完全にノー
タッチとなっている。これは『ソウ3』の来日会見でボウス
マンが言っていたように、シリーズ化したら製作の一線から
は身を退くとしていた計画を実践しているもので、ボウスマ
ンは予定より1作遅れて希望が叶えられたようだ。
なおボウスマンは、2007年2月15日付第129回などで紹介
した“Repo! The Genetic Opera”が完成して、4月25日に
全米公開の予定になっている。
* *
ブライアン・シンガー監督の『X−MEN2』や『スーパ
ーマン・リターンズ』などを手掛けた脚本家のマイクル・ド
ハーティが、ディズニーでロバート・ゼメキスが主宰するイ
メージムーヴァースと組んで、新たなパフォーマンス・キャ
プチャー作品の監督に挑戦することが発表された。
作品の題名は“Calling All Robots”というもので、詳し
い内容は公表されていないが、ドハーティ自身からは「昔の
ゴジラ映画のような物語だ。僕はゴジラ映画を観て育ってき
たが、この作品はそれらの映画をルーツとしている」という
発言があったとのことだ。
因にドハーティは、“Trick'r Treat”というハロウィン
テーマのホラー作品をワーナーで監督しているとのことで、
同作に協力したブリーン・バーンズとシメオン・ウィルキン
スが本作にも参加、3人でアイデアを出し合うと共に、彼ら
はストーリー・ボードやコンセプトアートなどのヴィジュア
ル・デザインも手掛けることになっている。
一方、パフォーマンス・キャプチャー作品では、『ポーラ
ー・エクスプレス』『ベオウルフ』に続いての第3弾となる
“A Christmas Carol”が、ゼメキス監督、ジム・キャリー
主演で2009年11月6日の全米公開の予定になっており、ゼメ
キス以外では初の監督起用(『モンスター・ハウス』は違っ
たのか?)となるドハーティの作品は、それより後の公開と
なるものだ。
題名がRobotsで、内容がゴジラというのも、ちょっと不思
議な感じだが、まさか着ぐるみをパフォーマンス・キャプチ
ャーで再現するのではないだろうし、どんな作品になるか楽
しみだ。
04月01日(火)
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