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On the Production
by 井口健二
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■第155回
ことなっている。従って実現までには多少時間が掛かりそう
だが、いずれにしても面白い作品を期待したい。
それにしても、最近のテレビや映画でも超能力者の集団の
登場する作品が目立つ感じだが、これは一体どうした訳なの
だろう。因に本作で、悪人の「オメガ」は日本人という設定
のようだ。
* *
もう1本、こちらはグラフィック・ノヴェルの映画化で、
アメリカで活躍する日本人作家・イラストレーターのカズ・
キブイシ原作による“Amulet”というシリーズの権利をワー
ナーが獲得し、アキヴァ・ゴールズマン主宰ウィードロード
と、ウィル・スミス主宰オーヴァブルックの製作で映画化す
ると発表した。
物語は、父親を亡くした兄妹が、曽祖父の遺産の家に引っ
越すが、そこで母親が地下世界から現れた獣に連れ去られ、
母親を救出するための冒険を始めなくてはならなくなるとい
うもの。そしてこの映画化では、『幸せのちから』に出演し
たジェイダン・スミスと、『アイ・アム・レジェンド』に出
演のウィロー・スミスの兄妹が主演するとのことだ。
この2人は言うまでもなくウィル・スミスの子供たちで、
共に父親との共演で映画デビューは果たしているものだが、
ジェイダンはその後にフォックス製作“The Day the Earth
Stood Still”に出演。またウィローも、ピクチャーハウス
製作で6月公開される“Kit Kittredge: An American Girl
Mystery”という作品に出演しているとのことだ。そして今
回はその兄妹の共演となるものだが、このままでは、映画の
内容よりそちらの方が話題になってしまいそうだ。
しかし我々としては、原作者が日本人であることにも注目
したいところで、紹介されているイラストを見ると、かなり
日本のマンガ的な作風でもあるようだが、それがどのように
実写映画化されていくかにも興味が湧くところだ。なお原作
は、全5巻が予定されているもので、その第1巻が今年1月
に出版され、第2巻も今年中に刊行予定。第1作の映画化が
どこまでを描くかは不明だが、シリーズ化は間違いなく行わ
れるものだ。
* *
最後は、続報をまとめて紹介しておおこう。
まずは、今年11月に公開予定の『ハリー・ポッターと謎の
プリンス』に続くシリーズの最終巻“Harry Potter and the
Deathly Hallows”は、当初2010年11月公開が予定されてい
たものだが、さらにこの最終巻を2部作で製作し、その本当
の最後の映画は、2011年5月に公開する計画が発表された。
元々このシリーズの原作本はいずれもかなりのヴォリューム
で、今までの映画化でも割愛されたエピソードは数多いが、
最終巻では多少緩和されることになりそうだ。なお監督は、
『不死鳥の騎士団』以降はデイヴィッド・イェーツが最終話
まで担当する。
続いて、当初は今年8月15日に予定されていた鳥山明原作
“Dragonball”の公開が、2009年4月3日に延期されること
になった。その理由は明らかにされていないが、今年の夏に
はワーナーが『マッハGo!Go!Go!』の公開も行うことから、
同じ日本アニメからの映画化作品の重なることを避けた可能
性はありそうだ。いずれにしても、4月上旬というのも興行
的に悪い時期ではないし、封切りに迫られて拙速な作品が作
られるよりは、たっぷり時間を掛けて納得の行く作品を作り
上げて欲しいものだ。
最後の最後に、アーサー・C・クラークの訃報が届いてし
まった。今回は記事を書いていたところであり、個人的にも
多少関りがあったのでショックが大きいが、今はご冥福を祈
りたい。(3月20日追記)
03月15日(土)
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