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On the Production
by 井口健二
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■第153回
 カルーソ監督とラブーフのコンビでは、ビリー・ボブ・ソ
ーントン、ミシェル・モナハン、ロザリオ・ドーソンらが共
演する“Eagle Eye”というスリラー作品が3月まで撮影中
となっており、その撮影中に監督とラブーフの話し合いがも
たれたとのこと。ただしラブーフには、“Trancefomers 2”
などの計画も目白押しで、すぐに実現できるかどうかは多少
心配なところだ。
        *         *
 新3部作となる“Terminator Salvation”の製作準備が進
み始め、その製作にジェームズ・キャメロンが関わっている
ことが報道された。
 この第4作に関しては、『チャーリーズ・エンジェル』な
どのMcG監督が準備を進めているものだが、先日そのMcG監
督がニュージーランドで新作“Avatar”の撮影を行っている
キャメロン監督に電話を掛け、話し合いがもたれたのだそう
だ。その際、キャメロン監督から現在“Avatar”に出演中の
オーストラリア人俳優サム・ワーティントンが推薦されたと
のことで、McG監督は新3部作の中で中心的な登場人物とな
るマーカスという役に彼の起用を決めたということだ。
 因に、ジョナサン・モストウが監督した『T3』にはキャ
メロンは全く関与しなかったが、この点について『T3』を
手掛けたプロデューサーとの間に確執が有ったせいとする報
道には多少疑問がある。実際には、当時のキャメロンは某映
画会社との契約で雁字搦めにされていたもので、他社の製作
には全く関与できなかった。その状況は今もあまり変ってお
らず、今回もアドヴァイス程度しかできないものだが、結局
モストウ監督はそのようなアドヴァイスを必要としなかった
だけのことで、McGがそれを求めたということだ。これをわ
ざわざ確執などということも、大人げないような感じがする
ところだ。
 なお、以前に紹介したように新3部作のジョン・コナー役
にはクリスチャン・ベールが噂されているが、さらにターミ
ネーター役にジョッシュ・ブローリンが期待されているとの
情報もあって、かなりの顔ぶれがそろいそうな感じだ。
        *         *
 最後は続報で、今年1月1日付第150回で紹介したサム・
ライミ監督の“Drag Me to Hell”に、アカデミー賞主演女
優賞にノミネートされているエレン・ページの出演が発表さ
れている。この作品は、『スパイダーマン』3部作を完走し
たライミ監督がホラーに回帰した作品とも紹介されているも
のだが、そこにオスカー候補とはなかなかのキャスティング
だ。因に『Xメン3』で壁抜け少女キティを演じ、現在20歳
のページは、今回受賞を逃しても将来性は抜群の有望株で、
その点でもこの配役は注目される。撮影は3月17日に開始の
予定だ。
 もう1本、昨年12月15日付第149回で紹介したベン・ステ
ィラー主演『ナイト・ミュージアム』の続編“Escape from
the Smithsonian”には、『魔法にかけられて』のエイミー
・アダムスの出演が発表されている。彼女の役が現実側か展
示物かは不明だが、スミソニアンにはアメリア・イアハート
も展示されているものだ。この他、『ニュースの天才』など
のフランク・アザリアが古代のファラオの役でキャスティン
グされており、またディック・ヴァン・ダイクが前作から引
き続き出演するようだ。
 本当の最後に速報で、ヒース・レジャーの急死で窮地に陥
っていたテリー・ギリアム監督の新作に、ジョニー・デップ
とジュード・ロー、コリン・ファレルの出演が報じられた。
3人で代役するということだが、これは大変なことになりそ
うだ。次回詳報する。

02月15日(金)
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