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On the Production
by 井口健二
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■第151回
ているような地方の町を舞台に、主人公のチアリーダーが、
完全な人生を求めて関係した若い男たちを殺し続ける(!)
というもの。かなり強烈なお話になりそうだが、コメディと
のことで、『ガールファイト』の監督がどのような作品を描
き出すか面白そうだ。なお主演には『トランシフォーマー』
に出演のミーガン・フォックスが決まっている。
 マーヴェル製作の“Iron Man”がポストプロダクションに
入っているジョン・ファヴロー監督が、次のコミックスの映
画化には“The Avengers”の映画化を希望しているそうだ。
Avengersは、DCコミックスのJustice Leagueと同様に、い
ろいろなキャラクターが勢揃いする作品で、作り方次第では
面白くなること請け合いの作品。しかし製作するマーヴェル
としては、登場する各キャラクターがそれぞれ単独での人気
を確立してからにしたいと考えているとのことで、監督自身
は、逆にそこでキャラクターを紹介してからそれぞれの物語
に進めれば良いと考えているようだが、監督の希望はまだ叶
えられなさそうだ。
 一方、その“Justice League of America”に関しては、
ジョージ・ミラー監督の計画で、VFXをWetaディジタルが
契約したところまでは製作が進んだとされている。しかし、
キャスティングの方は一向に進んでいないとのことで、この
ままでは夏のDGA/SAGのストライキまでに撮影完了で
きるかどうか微妙な段階に来ているようだ。
        *         *
 最後に記者会見の報告で、『スウィーニー・トッド』の日
本公開を前に、監督のティム・バートンと主演のジョニー・
デップ、それに製作者リチャード・ザナックの来日記者会見
が行われた。
 そこで今回は、プレス資料の中でバートン監督が、共演者
のアラン・リックマンに関して「ヴィンセント・プライスの
ようだ」と発言していたのを見て、他のサッシャ・バロン・
コーエン、ティモシー・スポール、それにデップは誰に例え
るか質問してみた。
 ところが監督の回答は要領を得ないもので、ついでに『シ
ザーハンズ』のミュージカル版の映画化はしないかとも聞い
てみたのだが、これも言葉を濁されてしまった。
 僕としては、コーエンは背の高さやいろいろな言語を操る
ところからクリストファー・リー、スポールはいろいろいる
と思うが、特にデップが誰か聞きたかったものだ。僕の質問
の仕方が悪かったのか、ちょっと気になっている。
 なお会見では、デップとバートンのそれぞれから、役作り
のために、ボリス・カーロフのフランケンシュタインの怪物
や、ロン・チェニーSr.の演技などを参考にしたことが語ら
れ、ホラーマニアであることを再確認することができたが、
もう1歩踏み込んだことが聞けなかったのは残念だった。
 なお、今年のゴールデン・グローブ賞で、『スウィーニー
・トッド』は作品賞とジョニー・デップの主演男優賞(ミュ
ージカル/コメディ部門)に輝いている。デップは、メジャ
ーの賞の受賞は初めてのことのようで、受賞式が行われなか
ったのは残念だが、取り敢えずおめでとうというところだ。

01月15日(火)
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