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On the Production
by 井口健二
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■第150回
のテリ・ハッチャーも登場するようだ。製作会社はフォーカ
ス。アメリカでの公開は2008年中に予定されている。
        *         *
 2005年5月15日付第111回で紹介した1981年レイ・ハリー
ハウゼン特撮作品“Clash of the Titans”(タイタンの闘
い)のリメイクについて、2003年『リーグ・オブ・レジェン
ド』を手掛けたスティーヴン・ノリントンの監督で進められ
ることが発表された。
 オリジナルは、ローレンス・オリヴィエのゼウス、クレア
・ブルームのヘラ、ウルスラ・アンドレスのアフロディーテ
などの豪華キャストでも話題を呼んだ作品だが、興行的には
成功しなかった。その作品のリメイクとなるものだが、今回
は脚本に、以前に紹介したトラヴィス・ビーチャムに加え、
何とローレンス・カスダンがリライトを担当しているとのこ
とで、『レイダース/失われた聖櫃』の手腕がどのように活
かされるか期待したいところだ。
 因に、カスダンがリライトを担当するのは、リー・ブラケ
ットの遺作を完成させた『帝国の逆襲』以来のことになるそ
うだが、それだけの魅力がこの作品にあるのならそれは期待
したいところだ。製作会社はワーナー。撮影は2008年に開始
され、公開は2010年に予定されている。
        *         *
 ゲームの映画化で、ナムコが発売している“Tekken”(鉄
拳)が、2004年『アナコンダ2』などのドワイト・リトル監
督で進められることが発表された。
 因にリトル監督は、最近はテレビで活躍していたようで、
その中には『プリズン・ブレイク』や『24』も含まれてい
る。しかし元々は1992年ブランドン・リー主演の『ラピッド
・ファイアー』なども手掛けており、今回のような近未来を
舞台にした格闘技アクションには向いていると言えそうだ。
脚本は『ラピッド・ファイアー』や、1997年の『スポーン』
なども手掛けたアラン・マッケルロイが担当している。
 製作会社は、『ゴースト・ライダー』なども手掛けたクリ
スタル・スカイ。撮影は2月4日開始の予定とのことだ。
        *         *
 最後は、昨年も新年第1回で報告したアカデミー賞VFX
部門の予備候補を紹介しておこう。
 まず、予備候補に挙げられたのは、原題のアルファべット
順に、『ベオウルフ』『ボーン・アルティメイタム』“Evan
Almighty”『ライラの冒険/黄金の羅針盤』『ハリー・ポッ
ターと不死鳥の騎士団』『アイ・アム・レジェンド』『ダイ
ハード4.0』『ナショナル・トレジャー/リンカーン暗殺者
の日記』『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エン
ド』『レミーのおいしいレストラン』『スパイダーマン3』
『サンシャイン2057』『300』『トランスフォーマー』、
そして『ウォーター・ホース』の15本。
 今回は、『ベオウルフ』『レミーのおいしいレストラン』
のアニメーション2本がVFX賞の候補になったことが特徴
とのことだが、それだけアニメーションの力が増してきたと
いうことでもあるようだ。しかしこれによって、『魔法にか
けられて』『ファンタスティック・フォー/銀河の危機』な
どがこの時点で落選と決まってしまったもので、その点に関
しては疑問をはさむ声も上がっている。
 基本的に、この時点で15本に絞るというのも変な話だが、
実はこの後にアカデミーVFX部門の会員が15本を全部観て
まず7作品に絞り、さらにそこから最終候補の3本を選ぶと
いう段取りだそうで、その手順のためにはここで15本に絞る
ことが必要だということだが…いずれにしても公にならない
ところでの落選というのは不満も湧きそうなものだ。
 因に、今年度のVFX部門の会員は264人、最終的な投票
権を持つアカデミー会員数は5829名だそうだ。

01月01日(火)
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