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On the Production
by 井口健二
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■シルク、ボビーZ、パルス、ダーウィン・アワード、ゼロ時間の謎、フローズン・タイム、中国の植物学者の娘たち
きないほどのタブーになっている。その現実は直接我々に関
係はないのだが、そんな国の物語としたことで映画に一種独
特の雰囲気が醸し出される。その雰囲気が見事に映画を高め
ているものだ。
そしてそれは、タブーであるからこそ美しい物語になってい
る。他の国では、作りたくても作ることのできない作品。そ
ういう作品を作れることが、幸か不幸かは別の問題だ。
出演は、中国とフランスのハーフで2004年公開の『クリムゾ
ン・リバー2』などにも出演していたミレーヌ・ジャンパノ
ワと、今年2月に紹介した『かちこみ!ドラゴン・タイガー
・ゲート』でヒロインを演じていたリー・シャオラン。
なお、シージエ監督は中国の生まれだが、長くフランスに在
住して、フランス語で小説も発表しているという人。そして
本作は、中国を舞台に中国人の俳優を使って、台詞は中国語
で撮影された作品であるが、製作はフランスとカナダ(ケベ
ック)の合作となっている。
このため原題も、公式には“Les Filles du botaniste”と
いうフランス語の題名が付けられているものだが、フィルム
上には上記の漢字題名が表示されていた。
11月10日(土)
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