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On the Production
by 井口健二
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■第146回
の職業は民間航空機会社のテストパイロットとなっている。
 この主人公が、ある日、宇宙船の墜落現場に遭遇し、そこ
でグリーン・ランタンの一員と名告る異星人から偉大な力を
発揮する指輪とランタンを託される。そして宇宙の彼方に導
かれ、そこで訓練を積んだ主人公は、地球に舞い戻って正義
のために戦うというものだ。
 この物語の映画化を、バーランティ監督が進めことになっ
たものだが、これまで監督が手掛けてきた番組はというと、
“Brothers & Sisters”“Dirty Sexy Money”といった題名
だけ見てもヒーロー物とはちょっと違う傾向のものが多い。
このため今回の起用には戸惑いの声も聞かれたようだが、実
は今回の起用は監督の方から希望が出されたとのことだ。
 そして今回の計画では、バーランティは脚本も手掛けるこ
とになっており、それに協力するのがマーク・グッゲンハイ
ムとマイクル・グリーンという2人。この内のグッゲンハイ
ムは、“Brothers & Sisters”の共同脚本、共同製作者でも
あるが、実はマーヴルコミックスで“Amazing Spider-Man”
“Wolverine”“Blade”などを手掛けるライターとのこと。
 一方のグリーンは、バーランティとは“Jack & Bobby”と
いう番組で協力しているものだが、日本でも放送が始まった
“Heroes”の共同総指揮や、“Smallville”の脚本、製作者
でもあるとのことで、こういう顔ぶれなら全く心配はいらな
いようだ。
 なおこの計画では、以前の情報ではジャック・ブラックが
主人公を演じることになっていたものだが、今回は全く名前
は出ていなかった。また“Green Lantern”は、上で紹介し
ている“Justice League of America”の一員でもあるよう
だが、それとの関係も今回は紹介されていなかったようだ。
 いずれにしても、映画化の実現までにはまだ多少時間が掛
りそうだが、ワーナーのスーパーヒーロー路線に新たなシリ
ーズが誕生するかどうか、楽しみなことだ。
        *         *
 最後にちょっと気になる情報を2つ。
 まずは、ロベルト・ロドリゲス監督による“Barbarella”
のリメイクで、製作をバックアップしていたユニヴァーサル
が離脱を発表した。これは、当初6000万ドルの製作費で進め
るとしていたロドリゲスの計画が、準備を進める内に8200万
ドルに膨れ上がったということもあるようだが、さらに前回
紹介した主演をローズ・マッゴーワンで進めるとなると、そ
の製作費ではリスクが大きいという判断もあるようだ。映画
化実現のためには、製作費を削るか主演女優を替えるか、ロ
ドリゲス監督としては難しい局面になっているようだ。
 もう1本、“Superman Returns”の続編“Superman: Man
of Steel”の製作準備で、前作を手掛けたダン・ハリスとマ
イクル・ドウハティの脚本では進めないことが発表された。
ハリスとドウハティは、ブライアン・シンガー監督の“X2:
X-men United”にも協力していたものだが、今回ワーナーで
は、“Justice League of America”との絡みでも慎重に物
語を検討したいとしているもので、彼らが用意した脚本では
問題があったようだ。そしてワーナーからは、Wantedコミッ
クスを手掛けるマーク・ミラーの起用も発表されており、ブ
ランドン・ラースの再演だけは決まっている続編の製作は、
まだ曲折がありそうだ。

11月01日(木)
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