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On the Production
by 井口健二
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■第144回
ビリー・ボブ・ソーントンが主演した『バッドサンタ』など
の監督も務めており、このパロディにはかなり強力な助っ人
になりそうだ。
* *
CGIアニメーションの話題で、ザ・ワインスタイン・コ
ープ(TWC)とエクソダス・フィルム・グループという会
社が契約を結び、その第1作として“Navy Seals”という作
品の計画が発表された。
両社はすでに第106回で紹介した“Igor”という作品を、
10月24日に全米公開することになっているが、これは単発の
契約だった。それが今回は包括契約となったものだ。そして
その第1作の計画が発表されたものだが、この題名何処か記
憶があると思ったら、第81回で同じ題名をディズニーの計画
として紹介していた。
内容は、海軍で訓練された海洋生物たちの物語ということ
で、たぶん同じ企画と思われるが。だとすると、当時はまだ
ディズニー傘下でミラマックスを仕切っていたワインスタイ
ン兄弟を頼って、企画が流れてきたことになる。正に紆余曲
折という感じのものだ。
もう1本CGIアニメーションはサミット社から、“Fly
Me to the Moon”という作品を来年2月15日に全米公開する
ことが発表された。
この作品は、アポロ11号に積み込まれた3匹のハエたちの
物語ということで、ちょっとノスタルジックな宇宙冒険とな
りそうだ。そしてこの作品、実は3Dで製作されていて、公
開は全米1000館以上の3Dシアターでの上映が見込まれてい
る。因に公開はImaxとリアルDの両方で行われるそうだ。
日本ではなかなか進まないように見える3D化だが、以前
に紹介したナショナル・ジオグラフィックの作品は、横浜で
こっそり上映されていたなど少しずつ進んではいるようだ。
何かのきっかけで一気に拡大してくれることを祈りたいが、
やはり2010年の“Shrek 4”まで待たされるのかな?
* *
最後に、新しい話題をまとめて紹介しておこう。
『スクービー・ドゥー』を手掛けた脚本家のジェームズ・
ガンが、“Pets”という計画をニュー・リジェンシーで進め
ている。物語は、異星人に拉致された男が、家のペットとし
て育てられるというもので、具体的なお話は不明だが、ちょ
っと気になるところだ。製作はベン・スティラー主宰のレッ
ド・アワーズ、配給はフォックスが担当する。
『バイオハザードV』を監督したラッセル・マルケイは、
“Zen in the Art of Slaying Vampires”という作品への参
加を発表している。この作品はスティーヴン=エリオット・
オルトマンという作家の原作に基づくもので、マンハッタン
の下流地区を舞台に、カップルが吸血鬼に襲われ、女性は死
ぬが主人公は生き残る。しかし、血を吸う欲望と人としての
理性に苛まれるというもの。そこに「禅」の教えも絡む物語
だそうだ。なお、製作を手掛けるCPプロダクションでは、
本作のヴィデオゲームへの展開も並行して行うようだ。
もう1本はイギリスから、“Franklyn”という計画が紹介
された。この作品は現代のロンドンと未来の大都市の間で、
4人の孤独な人間たちの魂が交錯するというもの。本作が長
編デビューの監督ジェラルド・マクモローは“Thespian X”
という短編で映画祭などの受賞歴があるようだ。フィルム4
の製作で、製作費は1200万ドル。ライアン・フィリッペ、エ
ヴァ・グリーン、スザンヌ・ヨークらが出演している。
10月01日(月)
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