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On the Production
by 井口健二
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■第136回
との関係を思わせるところもあるが、この映画化権は、数社
との争いの末にワーナーがロンドンに新たに設立した製作拠
点が獲得したということだ。
内容的には、かなりダークなウィットに富んだものという
ことだが、ランディの以前の脚本には“Boy Eats Girl”や
“Dead Bodies”という題名が並んでいるそうで、ダークな
ウィットに富んだ作品ではあるようだ。ランディは今回の映
画化の脚本も手掛けるようだが、ハリウッド大作になるよう
に頑張ってもらいたい。
なお、原作本は英語圏では4月に発売され、現在25ヶ国へ
の翻訳が契約されているそうだ。
* *
後は短いニュースをまとめておこう。
ブレット・ラトナー監督と、ミュージシャンのクインシー
・ジョーンズが、リオのカーニヴァルを3Dで撮影する計画
を発表した。この計画は、“Carnaval 3D: The Magic & the
Music”と題されているもので、最新の3D技術を使って、
カーニヴァルの全貌を描くものになりそうだ。撮影は今秋に
開始され、公開は2008年後半が予定されている。また撮影は
ニューオリンズでも行われるそうだ。
以前のこの手の3Dの撮影はIMaxで行われることが多く、
かなり大掛かりな撮影になってしまっていたが、最近のリア
ルDシステムなら、機材も簡単になっているようで、これか
らこの種の3D映画の公開は増えそうだ。
一方、IMaxではクリストファー・ノーラン監督が、“The
Dark Knight”の撮影の一部をラージフォーマットで行うこ
とを発表している。これは、『バットマン・リターンズ』の
続編の中で、ジョーカーの登場を含む4つのアクションシー
ンをIMaxで撮影するというものだ。もちろんIMaxで撮影され
ても、一般の映画館では通常フィルムになってしまうものだ
が、IMax館では精細な画面が楽しめることになる。3Dかど
うかは不明だが、長編の劇映画でIMaxカメラが使用されるの
は初めてになるようで、その試みは注目を集めそうだ。
第134回で、ニール・パーヴィスとロバート・ウェイドが
執筆を終えたと報告した“Bond 22”の脚本で、『カジノ・
ロワイヤル』と同様、ポール・ハギスのリライトが入ること
になった。前作もそれで成功したのだから、今回も同じ方法
を採るのは当然だが、一体ハギスの筆はどのくらい入ってい
るのか、興味の湧くところだ。
最後に“Shrek”について、シリーズはこの後、2010年に
第4作が作られ、さらに第5作が作られて、多分それが最後
になると、製作者のジェフリー・カツェンバーグが発言して
いる。元々このシリーズでは、第1作の来日記者会見の際に
カツェンバーグが、全体は4部作になると発言していたもの
だが、いつのまにか1作増えることになっている。その辺の
事情がよく判らないが、とにかくシリーズは5話まで続くよ
うだ。
06月01日(金)
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