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On the Production
by 井口健二
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■第135回
作の『スライディング・ドア』がヒットしたときに、ミラマ
ックスで立上げられた企画だったようだが、その後に計画が
放棄されて、権利がハウィットに戻されていた。その計画に
アトキンスンと共に再挑戦しようというものだ。
 なお、アトキンスンが演じるのは、1935年版ではW・C・
フィールズが演じたMr.ミカウバーというキャラクターで、
この役柄は、ディケンズの登場人物の中でも最もコミカルと
言われているものだそうだ。
 製作費は3000万ドルが予定され、カンヌ映画祭でも配給権
のセールスが行われているようだが、英国の映画基金からの
援助対象にもなっているようだ。撮影は2008年の初旬に開始
される。
        *         *
 後は短いニュースをまとめておこう。
 『シュレック3』の公開が近付いているが、それに合わせ
て“Shrek 4”の監督が発表された。第4作の監督を担当す
るのは、昨年2月に紹介した『スカイ・ハイ』のマイク・ミ
シェル。脚本はティム・サリヴァンのオリジナルから、ジョ
シュ・クラウスナーがリライト中だそうだ。前々回に報告し
たように、この作品は3Dで製作されるものだが、『スカイ
・ハイ』も立体で観られたら楽しそうな話でもあったし、期
待したい。
 一方、そのシュレックの声を担当しているマイク・マイヤ
ーズからは、1997〜2002年に発表された“Austin Powers”
の続編を計画していることも報告されている。この計画も、
実現すれば第4作となるものだが、マイヤーズの発言による
と「第4作は、Dr.イーヴルの視点から描いたものになる」
そうだ。この発言はアメリカでの『シュレック3』の記者会
見で出されたもので、それ以上の具体的な話はなかったよう
だが、動き出せば誰も止めるものはいないだろう。
 後はテレビシリーズからの映画化で、第38回で一度紹介し
た“Fantasy Island”を計画しているコロムビアが、この計
画をエディ・マーフィの主演で進めることを発表した。オリ
ジナルは、リカルド・モンタルバンらの主演で1978〜84年に
放送され、1998年にもマルカム・マクダウェルらの主演でリ
メイクされた人気シリーズだが、映画版ではマーフィが複数
のキャラクターを演じることになるようだ。
 続いてワーナーが進めているハナ=バーベラのアニメーシ
ョン“The Jetsons”の実写版の計画で、監督にロベルト・
ロドリゲスの名前が浮上している。この計画では、アダム・
ゴールドバーグがすでに脚本を書き上げており、監督が決ま
ればただちに動き出せる計画のようだ。
 さらにロドリゲスは、ユニヴァーサルが進めている“Land
of the Lost”についても、主演に予定されているウィル・
フェレルと話し合いを持ったとも伝えられており、どちらか
は動き出すことになりそうだ。
 もう1本、メル・ギブスンが1994年に主演したコメディ西
部劇“Maverick”の続編を期待しているようだ。この計画に
は共演のジェームズ・ガーナーも賛同しているそうで、後は
権利を所有するワーナーの意向次第だが、ギブスンは「可能
性はある」と言い切ったそうだ。

05月15日(火)
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