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On the Production
by 井口健二
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■第123回
もあまり乗り気ではないようだ。
 また、通常この種の交渉では、製作者側が数字を下げるな
どの取り引きが行われるものだが、今のところマイクロソフ
ト社にはその気配もないのことだ。因にマイクロソフト社で
は、メル・ギブスンの『パッション』の製作に対して資金を
提供し、同様の配給交渉を行った実績があるようで、その成
功が強気にさせているとの観測もある。
 第81回で紹介したアレックス・ガーランドの第1稿から、
“Ender's Game”のD・B・ウェイス、さらに『ヒストリー
・オブ・ヴァイオレンス』のジョッシュ・オルスンがリライ
トした脚本もすでに完成し、ニュージーランドのウェタスタ
ジオでは撮影準備も始まっているということだが、このまま
では全てが無駄になってしまう可能性もありそうだ。
        *         *
 もう1本、1994年にゲーム会社のカプコンが、エドワード
・プレスマン製作、スティーヴン・E・デスーザ脚本監督、
ジャン・クロード・ヴァンダムの主演で映画化した“Street
Fighter”を、今回はアメリカの映画会社ハイドパークとの
共同製作でリメイクすることが発表された。
 前の映画化は、『ダイ・ハード』などの脚本家のデスーザ
が自ら初監督したものだが、ヴァンダムを中心にゲームの全
キャラクターが登場するという構成で、格闘技ものとしては
まずまずと思う反面、最後の敵(ラウル・ジュリアの遺作と
なった)との闘いがあっけなかったりして、ガイドブックで
の評価も星3つ対BOMBと2分されているものだ。
 それに対して今回は、女性ファイターのチュン・リーを中
心とした物語となるということで、ジャスティン・マークス
という脚本家が手掛けた詳しい内容は秘密にされているが、
ちょっとひねった展開が期待されそうだ。
 監督や配役は未発表だが、カプコンでは2008年のゲーム発
売20周年に合せた公開を狙っているようだ。
        *         *
 後は短いニュースで、
 まずはキルスティン・ダンストが、“A Jealous Ghost”
と題されたA・N・ウィルスン原作のサイコスリラーの映画
化に、製作主演で参加することが発表された。この作品は、
ロンドンの大学に通う女性が1人の教授に近づく内に、悪魔
を見るようになるというもの。『シャイニング』や、1965年
にロマン・ポランスキーがカトリーヌ・ドヌーヴ主演で映画
化した『反發』のような傾向の作品と言われている。そして
ダンストは、このダークな題材に自ら興味を持って製作を買
って出たということだ。
 最後は、サミュエル・L・ジャクスンが、レニー・ハーリ
ン監督の“Cleaner”と題された犯罪映画に主演する。内容
は、犯罪現場の掃除を行うことを専門にするスペシャリスト
の男が、ある日、殺人現場のクリーンアップに呼び出される
が、それはまだ通報されていないもので…というもの。明ら
かに犯罪が絡んでいる感じだが、映画はそこからの恐怖の体
験を描くことになるようだ。なお製作は、『エターナル・サ
ンシャイン』や“Babel”などを手掛けるアノイマス・コン
テンツと、ミレニアムが共同で進めているもので、片や文芸
映画、片やアクション映画のプロダクションの共同製作とい
うのも面白いところだ。

11月15日(水)
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