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On the Production
by 井口健二
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■トンマッコル、サッド・ムービー、遙かなる時空〜、靴に恋する〜、地下鉄に乗って、地獄の変異、サイレントノイズ、ユアマイサンシャイン
キートンは、旧シリーズの『バットマン』で、最初の2作の
主人公を務めたが、ちょっと憂いのある雰囲気は本作にピッ
タリの感じがした。そのキートン自身は、「超常現象は信じ
ないが、主人公の心情は理解できる」として本作の出演を決
めたそうだ。その演技には、成程と思わせるものもあった。

『ユア・マイ・サンシャイン』(韓国映画)
韓国での実話を基にしたラヴ・ストーリー。
暴力を奮う夫から逃れ、生活のために身体を売るような仕事
もしてきた女性が、純愛を捧げる男性と出会い、過去を隠し
て結婚、幸せな生活を送ろうとする。しかし、そこに元の夫
が現れ、しかもその時、彼女はHIVのキャリアであること
が判明する。
時代は、韓国−日本W杯が開催された2002年。韓国チームの
ベスト4進出に韓国中が湧いているその陰で、HIVに感染
した女性に、それでも純愛を捧げた男性の物語。
監督は、ドキュメンタリー出身のパク・チンピョ。監督は事
件を報じた新聞記事を見て取材を開始、女性の裁判も傍聴、
実在の2人にも会って物語を作り上げたということだ。
その物語は、実話は50%ぐらいだそうだが、ドキュメンタリ
ータッチとドラマが見事に混交されたものだ。特に、ドキュ
メンタリストらしい飾り気の無さが、素朴な純愛という現代
では得がたい題材を見事に映画にしている。
物語自体は、状況から考えれば実にありそうなこと。日本で
も、作家と風俗穣の結婚話がベストセラーになったこともあ
るが、今の時代ではさらにそれを複雑にする要素が加わって
いるということだ。
映画では、被疑者に対する記者会見など、韓国特有の場面も
あって、日本との違いも感じさせてくれるし、母親=オモニ
優先の文化と言われる韓国庶民の姿も丁寧に描かれている。
そんな韓国文化を知るのにも良い作品かも知れない。ただし
HIVに対する無知ぶりは、日本と余り変わらないようだ。
主演はミュージカル俳優でもあるというファン・ジョンミン
と、『初恋のアルバム〜人魚姫のいた島』での1人2役が印
象に残るチョン・ドヨン。特にドヨンは、『初恋…』での少
女役からは打って変わっての役柄だが、いつも初々しい感じ
なのが素晴らしい。
因に、実話は4年前のことになるが、監督のインタヴューに
よると、実在の主人公の2人は、女性も発症を免れており、
現在も元気に生活しているそうだ。

08月20日(日)
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