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On the Production
by 井口健二
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■第117回
だろう。なお、アメリカ配給はハイドパークが提携している
フォックスが扱う。
ソニー傘下のコロムビアから“Moon People”というコメ
ディ作品の計画が発表された。この計画は、テレビの人気シ
ョウ番組“Late Night With Conan O'Brien”などの構成作
家デメトリ・マーティンが、自らの主演を含めた脚本を契約
したもので、内容は、基地建設のために数年を月面で過ごし
た人々が地球に帰還して始まるトラブルを描くというもの。
恐らく月面との重力の違いなどが笑いのネタになりそうだ。
監督には、テレビで“Da Ali G Show”などを担当するジェ
ームズ・ボビンが起用されている。月面もののSFコメディ
では、最近もエディ・マーフィの主演で『プルート・ナッシ
ュ』などが作られているが、月からの帰還者というのはちょ
っと新機軸で面白そうだ。
ワーナーからは“Benighted”という作品の映画化権を獲
得したことが発表された。この作品は、キット・ウィットフ
ェルドというイギリスの作家が発表したもので、イギリスで
の題名は“Bareback”というそうだ。お話は、人口の90%が
狼人間になってしまった世界を描いており、満月の夜にはい
ろいろなトラブルが発生することになるもののようだが、映
画化権獲得の切っ掛けは、『ナルニア国物語』などを手掛け
るアンドリュー・アダムスン監督が原作の中心にある疎外者
の問題というテーマに惚れ込み、自ら脚色と監督も買って出
て企画を立上げたそうだ。因にアダムスンは『シュレック』
の脚本も手掛けているが、疎外者の問題というのはそこにも
通じる感じだ。
ただし、アダムスンは、現在は来年1月撮影開始を目指し
て『ナルニア国物語』の第2章“Prince Caspian”の準備を
進めており、また第3章“Voyage of the Dawn Treader”の
脚色監督の契約を結んだことも発表されたもので、今回発表
されたワーナーの計画がいつになるかは、ちょっと定かでな
いようだ。
ユニヴァーサルでは、『リロ&スティッチ』の脚本監督を
手掛けたディーン・デブロイスの脚本で、“Sightings”と
いう作品の映画化権を契約したことが発表された。この作品
は実写での映画化が予定されているもので、フロリダ・キー
ズを舞台に、子供たちのグループが、人類史上誰も見たこと
のないようなものを発見するというお話。これだけだと何の
ことだかさっぱり判らないが、『リロ…』の監督ならそれな
りのものになるだろう。なお製作は傘下のゲイリー・ロスが
担当するが、彼は“Creature From the Black Lagoon”のリ
メイクなども計画しているものだ。
そして最後にぎりぎりで飛び込んできた情報で、“Batman
Bigins”のクリストファー・ノーラン監督が、1967年に放
送されたテレビシリーズ“The Prisoner”の映画版の監督に
起用されることがユニヴァーサルから発表された。この計画
は、『ブレードランナー』や『12モンキーズ』の脚本家デイ
ヴィッド・ピープルズと夫人のジャネットが以前から進めて
いたものだが、ついに監督が決定して本格的な始動となるよ
うだ。製作は、来年前半の続編“The Dark Knight”に続け
て行われる予定。なおこの話題については、次回改めて報告
することにします。
08月15日(火)
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