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On the Production
by 井口健二
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■第112回
作のテレビアニメーション“The Jetsons”の実写映画化に
ついて、ワーナーから再度の実現に向けての動きが発表され
た。それによると、この計画に、新たにドナルド・デ=ライ
ンが製作者として参加。またアダム・F・ゴールドバーグと
いう脚本家が新しい脚本を執筆しているとのことだ。
元々この計画は、『旅するジーンズと16歳の夏』などの
製作者のデニス・ディ=ノヴィが10年以上も前から進めてき
たものだが、一時はアダム・シャンクマン監督、スティーヴ
・マーティンの主演などの線も公表されていたものの、ここ
1年ほどは音沙汰が無かった。
その計画が再開されたというものだが、ディ=ノヴィも製
作者として残ってはいるものの、新たな製作者と脚本家が入
るということは、今までの計画はキャンセルということなの
だろう。また少し待たされることになりそうだ。
因に、デ=ラインは最近ワーナーと契約した映画製作者で
コメディ得意とのこと。またゴールドバーグは、フォックス
で“Revenge of the Nerds”のリメイクなどを手掛けている
ということだ。
* *
もう1本は、2003年5月1日付第38回で紹介した“Knight
Rider”で、以前の紹介の時はリヴォルーションとコロムビ
アの計画だったが、それは頓挫したようで、今回はワインス
タイン Co.(TWC)が製作するという発表が行われた。
また、今回の発表によると、テレビシリーズの製作者だっ
たグレン・A・ラースンが直接映画版も製作するもので、ラ
ースンからはシリーズ化も視野に入れて映画化を行うとの発
言も紹介されていた。さらに、TWCとラースンとは包括的
な契約を行ったようで、後には“Magnum P.I.”“The Fall
Guy”も控えているとの紹介になっていた。
因に、TWCでは、2005年12月15日付第101回で紹介した
ように、1980年代テレビシリーズの“The Equalizer”の映
画版を契約している他、アイス・キューブの製作主演で、ジ
ョン・トラヴォルタが出演していたことでも知られる1970年
代後半の学園ドラマ“Welcome Back, Kotter”の映画化の計
画も進めているようだ。
* *
最後に“Harry Potter”の情報で、第5作の“The Order
of the Phoenix”の撮影はすでに開始されているが、そこに
登場するデス・イーター=ベラトリクス・レストランジェの
配役にヘレナ・ボナム=カーターの出演が発表された。元々
この役は、今月公開の『カサノバ』でカサノバの母親役を演
じているヘレン・マクローリーが予定されていたが、妊娠が
判って安全のため降板。代ってボナム=カーターの出演とな
ったものだ。映画の公開は来年7月13日の全米封切りが予定
されている。
また、“Harry Potter”の原作本を出版しているブルーム
スバリー社からは、第7巻の発行が2007年中に行われるとの
報告もあったようだ。いよいよ最終巻、第6巻でもお話はか
なりダークな方向に進んでしまったが、結末は一体どうなっ
てしまうのだろうか。なお、原書はかなり読みやすい英語な
ので、中学生以上なら1年先の日本語訳を待たずに、最後く
らいは原書で読むことをお勧めしたいものだ。
06月01日(木)
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