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On the Production
by 井口健二
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■第109回
ラー・スリラーを手掛けることが発表された。
 この作品は、高度に情報化されたデパートのセキュリティ
ガードの主人公が、店頭の鏡の前で発生した不自然な死亡事
故を調査するうちに、その鏡に隠された死の復讐劇を見付け
出すという物語。元々はジム・ユルスとジョー・ジャンジェ
ミが執筆した脚本を、キーラン&ミシェル・マルローニがリ
ライトしていた。そして、“Hills…”のヒットの後で各社
から殺到したオファーの中から、アジャ本人が気に入って選
んだものだそうだ。
 この脚本についてアジャは、「物語は、人間が鏡の中に自
分を見るときの最悪の見え方を描いたもので、完璧に新しい
コンセプトにしたがっている。誰でもが捕われる恐怖のエレ
メントが見事に描かれたものだ」と語っている。ただし脚本
に付いては、アジャとパートナーのグレゴリー・ラヴァサー
ルがさらに手を加えるとのことだ。
 製作はニュー・リジェンシーで、この秋に撮影される。
        *         *
 最後に、第4作の続報を2つ紹介しておこう。
 まずは昨年6月1日付第88回で紹介したシルヴェスター・
スタローン脚本出演の“Rambo IV”について、ジェームズ・
ブローリンが共演の契約をしたことが発表された。
 この計画については、前回はスタローンが脚本の執筆を契
約したと紹介したが、その脚本はジョブ・スチュアート、ダ
ニー・ラーナーの協力ですでに完成されたようだ。まあ共演
者が決まったというのは脚本の完成を意味しているものだ。
 そしてその物語は、前回はランボーは脇に廻って若い主人
公を新たに立てるということだったが、今回の発表では、妻
と幼い娘と共に平穏に暮らしていたランボーの娘が行方不明
となり、娘の行方とその犯人を追うというもの。
 結局ランボーは主人公に復帰したようだが、その犯人捜査
の過程で、戦争犯罪と誤認されて逃亡した元兵士を救済する
組織と関わって行くことになるということだ。そしてブロー
リンはその組織の人間ということになっている。しかし、物
語では、ランボーは最後にはその逃亡者と闘うことになるよ
うで、そうなるとブローリンの役柄も表面的なものだけでは
なさそうだ。
 製作時期は未発表だが、このまま行くとかなり早く実現す
ることになりそうだ。
 もう一本は、“Terminator 4”の情報で、2004年10月1日
付第72回では2005年中の撮影と紹介したが、結局それは実現
せず、今回は製作者のアンディ・ヴァイナが、撮影をオース
トラリアのワーナー・スタジオで行うことを表明しているも
のだ。またアーノルド・シュワルツェネッガーについては、
“T4”では主演には起用せず、カメオ程度の出演の可能性
が示唆されたようだ。
 脚本は、すでにジョナサン・ブランカートとマイクル・フ
ェリスの手になるものが完成しているが、監督のジョナサン
・モストウはすでに降板しており、現在は監督を選考中。こ
ちらはもう少し時間が掛かりそうだ。

04月15日(土)
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