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On the Production
by 井口健二
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■第106回
楽のセンスには、ルーマニア出身の監督の才能が発揮されそ
うだ。
        *         *
 お次は、6年ぶりの新作『アンジェラ』がもうすぐ公開さ
れるフランスのリュック・ベッソン監督が、続いてはCGア
ニメーションに進出し、5月のカンヌ映画祭でのプレミア上
映に向けて仕上げの段階に入っていることが報告された。
 “Arthur and the Minimoys”という題名のこの作品は、
ベッソンの自作の児童書を映画化するもので、10歳の少年の
主人公が、祖父の家の取り壊しを阻止するために、自然と共
に暮らす小人たちの世界で、隠された宝物を探すという冒険
物語。そしてこの少年の声を、『チャーリーとチョコレート
工場』のフレディ・ハイモアが担当し、他に歌手のマドンナ
が王女セレニア、デイヴィッド・ボウイがマルタザードとい
う役で声の出演をしているということだ。
 なお、報道ではアニメーションの製作会社名は紹介されて
いなかったが、特殊効果はBUFという会社が担当している
ということだ。また、フランス製のCGアニメーションは、
確か昨年1本見ているはずだが、従来のセルアニメーション
より監督の意図などは容易に反映されそうで、題材によって
は今後もいろいろな監督が進出してくることになりそうだ。
        *         *
 CGアニメーションの話題の最後は、2月1日付第104回
で“Hoodwinked!”の続編の情報を紹介したTWCから、同
作の脚本家のトニー・リーチとコーリー・エドワーズによる
別の作品も進めることが発表されている。
 この作品は“Escape from Planet Earth”という題名で、
アメリカ政府がエイリアンを隠していると言われるエリア51
を舞台に、ここに捕えられたゲイリーという名のエイリアン
が、宇宙中から集められたエイリアン達のグループと共に、
地球を脱出するまでを描くというもの。パロディの要素があ
るかどうかは不明だが、全体はファミリーコメディのように
なっているということだ。
 なお、TWCではこの他にも、エクソダス・フィルム・グ
ループ製作による“Igor”という作品と、さらに“Doogal”
というCGアニメーションも公開するなど、ワインスタイン
兄弟がディズニーから独立して半年、一気に牙城へ攻め込む
勢いのようだ。
        *         *
 最後に続報で、昨年12月1日付第100回でも紹介したフィ
リップ・K・ディック原作の“Next”に、さらにジェシカ・
ビールの出演が発表されている。一方、リー・タマホリ監督
が変な罪で逮捕されたりして多少流動的な面はあるが、全体
としては撮影の準備が整ってきたようだ。
 ただし最近の情報によると、映画のストーリーは国際的な
テロ組織とFBIの闘いが背景にあるということで、以前に
原作を紹介したときの核戦争後の世界という設定とは多少違
っている。まあ、ディックの原作の映画化は、いつも何かし
ら変更や付け加えが起きるものだが、超能力者と一般の人間
の関わりという物語の本質が変わらなければいいとはいうも
のの、この設定の変更は多少気になるところだ。

03月01日(水)
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