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On the Production
by 井口健二
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■Vフォー・ヴェンデッタ、ファイヤーウォール、SPIRIT、ブラッドレイン、ククーシュカ、南極物語
いことを悟ると、首輪を抜け出し、リーダー犬の許で食料を
捜し、生き抜く道を捜し始める。
20年以上も前に見たオリジナルの記憶は曖昧だが、残された
犬たちがオーロラを見るシーンなどは印象的なものだった。
そのシーンは今回もちゃんと再現され、その他にも端々のシ
ーンはかなり忠実に作られていたようにも思える。
それに加えて、オリジナルでは映像化できなかったカモメを
狩るシーンや、オットセイとの闘いなどが、ILMのCGI
やスタン・ウィンストンのアニマトロニクスで映像化され、
当然、人間によって作られたストーリーではあるにせよ、そ
れなりにうまく物語になっていた。
日本映画での感動大作のような作りにはなってはいないが、
淡々とした中にも犬たちの頑張りや主人公の救出に賭ける努
力なども描かれ、日本映画とは違う側面での娯楽作としての
完成度の高い作品になっていた。それが、アメリカでの公開
1週目に第1位の記録にもつながったのだろう。
なお、字幕の中で「イタリア基地にあるランボルギーニばり
の雪上車」というような訳があったが、ランボルギーニ社は
元々トラクターのメーカーで、この時代のイタリア基地には
実際にランボルギーニ社製の雪上車があったはず。原語の台
詞は聞き逃したが、この翻訳はちょっと疑問に感じた。
02月28日(火)
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