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On the Production
by 井口健二
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■第105回
紹介したドキュメンタリー『ロスト・イン・ラ・マンチャ』
の元となったテリー・ギリアム監督の“The Man Who Killed
Don Quixote”の映画化で、ドン・キホーテ役にクリストフ
ァー・リーが出演を希望しているそうだ。
 これはリー自身がインタヴューに答えたもののようだが、
現在83歳のリーは、「70歳から90歳の間ぐらいのドン・キホ
ーテ役にはちょうど良い」と思っているそうだ。ギリアムも
ことあるごとに再開を希望していることを表明しているし、
デップも再開されれば出演を確約しているようで、リーの発
言で障害が取り除かれることを期待したい。ただし、この役
には、2000年当時出演していたジャン・ロシュフォールも、
昨年12月13日付で紹介した『美しき運命の傷痕』のプレス資
料によるとまだ意欲を持っているようで、このまま行くと、
2人ドン・キホーテということにもなってしまいそうだ。
        *         *
 後は続報をまとめて紹介しよう。
 まずは、2005年10月15日付の第97回で紹介したローランド
・エメリッヒ監督の次回作“10,000 B.C.”について、当初
予定されていたソニーが配給を降り、替ってワーナーが配給
権を獲得したことが発表された。
 これは監督サイドが2007年夏の公開を希望したのに対し、
その時期には“Spider-Man 3”を予定しているソニー側が難
色を示したもので、ソニーとしては2008年夏にして欲しかっ
たようだが、結局は物別れになってしまったようだ。因に、
ワーナーがエメリッヒ作品を配給するのは初めてになるが、
実は前作の『デイ・アフター・トゥモロー』は、当初ワーナ
ーで進められていたが最後はフォックスになったということ
で、今回はようやく思いが叶うことになるようだ。
 一方、“Spider-Man 3”には追加の配役で、ブライス・ダ
ラス・ハワードが演じているグウェン・ステイシーの父親役
に、ジェームズ・クロムウェルの出演が発表されている。こ
の役は前回紹介したようにスパイダーマンとドク・オクの闘
いに巻き込まれて英雄的な死を遂げるというものだが、今回
その役柄の登場があるということは、別の闘いに巻き込まれ
ることになるのか、それとも前回の闘いが再現されるのか、
いずれにしてもクロムウェルほどの俳優の登場なら、相当の
シーンが用意されるとは思われるが。
 最後に、2月15日に行われた『ナルニア国物語』の来日記
者会見の報告だが、この会見に出席のプロデューサーから、
第2作の製作は「希望はしているが、まだ未定である」こと
が発言された。この第2作については、前回監督が決定した
と報告したが、この情報については当初ウェブ情報だったも
のが、その後にVariety紙などでも報じられ、確度は高いと
思われた。
 しかし今回の発言では、まだその状況には至っていないと
いうことで、大ヒットの様子から見ると、続編は間違いない
とは思うが、とりあえず前回の報告は誤報ということにしな
ければならないようだ。なおこの件に関しては、また動きが
ありしだい報告することにしたい。

02月15日(水)
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