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On the Production
by 井口健二
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■第99回
ーズで、その最新作の“Castlevania: Curse of Darkness”
は今年11月8日に全米で発売されたばかりということだ。物
語は、ドラキュラと、ヴァンパイア・キラーの一族ベルモン
ト・クランとの闘いを描いたもので、この一族が人類最後の
希望になると思われている…という設定のもののようだ。
 そしてこのゲームの映画化権を、ニコラス・ケイジ主演の
コミックスの映画化“Ghost Rider”などを手掛けるクリス
タル・スカイ・ピクチャーズが獲得し、この計画にアンダー
スンが参加することになったものだ。
 なおアンダースンは、1995年の“Mortal Kombat”を手始
めに、2002年と2004年の“Resident Evil”(バイオハザー
ド)、さらに2004年“Alien vs. Predator”と、ヴィデオゲ
ームの映画化では、第1人者という感じだが、ドラキュラと
なると、それなりに決まりごともあるもので、その辺をどの
ように料理してくれるかも楽しみになりそうだ。
 撮影は2006年の中頃に行われる予定だが、キャスティング
等はまだ発表されていない。ただしアンダースンには、以前
に紹介したように“Resident Evil 3”の計画もあるはずだ
が、そちらはどうなっているのだろう。
        *         *
 最後はワインスタインCo.の計画で、アダム・A・ゴール
ドバーグとアーネスト・クラインという脚本家による“Fan
Boys”と題された脚本を契約したことが発表されている。 
 この作品は、アメリカ中西部に住む『スター・ウォーズ』
ファンの若者たちを主人公にしたもので、彼らの仲間の一人
が不治の病に罹り、その仲間に一目撮影のセットを見せよう
と、皆で西海岸のスカイウォーカー・ランチを目指すという
もの。この手のお話は、今までにもいろいろ作られていると
いう意見もあるようだが、目的地が『スター・ウォーズ』の
製作地というのも良いし、それにワインスタイン兄弟が契約
したということでも期待できそうだ。
 来年2月1日に撮影開始の予定で、監督は新人のカイル・
マン。また製作は、ケヴィン・スペイシー主宰のプロダクシ
ョン=トリガー・ストリートが行うことになっている。
        *         *
 もう一つ、訃報というか悲惨な事件だが、9日に発生した
アンマンの爆弾テロで、『ハロウィン』シリーズ全8作の製
作総指揮を務めたムスタファ・アッカドが亡くなったことが
報道された。
 アッカドは名前からも判るようにアラブ系の人で、監督と
してイスラム教を扱った『メッセージ』『砂漠のライオン』
などの作品でも知られている。特に後者は、20世紀前半のリ
ビアでの対イタリアレジスタンスを描いたもので、この映画
化にはリビアのカダフィ大佐も資金提供をしたとも言われて
いる。従って、どちらかと言うとテロリストの側にも近い人
のようにも見え、そんな人がなぜ…というところだが、正に
無差別テロという感じで恐ろしいものだ。
 映画人として優秀な人だったかどうかはよく判らないが、
取り敢えずはジョン・カーペンターにチャンスを与えた人と
して記憶されることになりそうだ。冥福を祈りたい。

11月15日(火)
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