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On the Production
by 井口健二
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■第97回
『トレジャー…』のスティーヴン・ブリル監督と共に、パラ
マウントに向けて“Space Race”という脚本も提供している
ようだ。またアーネットは、ソニーから来年3月に全米公開
されるロビン・ウィリアムス主演の大型コメディ“RV”に出
演している他、“Dad Can't Lose”というパラマウント作品
と、“Most Likely to Succeed”というユニヴァーサル作品
にも出演している。
        *         *
 1988年の『グッド・モーニング・ベトナム』で、ロビン・
ウィリアムスを本格的に世に送り出したバリー・レヴィンソ
ン監督が、再びウィリアムスを主演に迎えて、“Man of the
Year”という作品を年末から撮影することが発表された。
 この作品は、深夜の政治討論番組のホストを務める主人公
が、大統領批判を繰り返すうちに政争に巻き込まれて行くと
いうもの。レヴィンソンの政界コメディでは、1997年の『ウ
ワサの真相』以来になるということだが、今回はレヴィンソ
ンが書き上げた脚本をウィリアムスに送ったところ、そのコ
メディの良さに直ちに彼が反応したというものだ。なおレヴ
ィンソン+ウィリアムスのコンビでは、1992年の『トイズ』
も作られている。
 撮影は年末に開始の予定だが、セット撮影はカナダのトロ
ントで行われ、その後に屋外シーンの撮影がメリーランドと
首都ワシントンでも行われるということだ。なお、製作会社
はモーガン・クリークで、同社の作品はアメリカ国内はユニ
ヴァーサル、海外は自社が配給権を持つことになるようだ。
 因にウィリアムスは、現在は来年3月17日に全米公開予定
のバリー・ソネンフィルド監督による大型コメディ“RV”を
撮影中となっていた。
        *         *
 2004年4月1日付第60回で紹介したテレビシリーズからの
スピンオフ作品“Serenity”が9月末に公開され、1週目に
1000万ドル=全米第2位の興行を記録したジョス・ウェドン
監督が、新たに“Goner”という脚本でユニヴァーサルと契
約を結んだことが発表された。
 この作品についての詳細な内容は不明だが、“Buffy the
Vampire Slayer”などを手掛けてきたウェドンが得意とする
超自然の現象に立ち向かう若い女性を主人公にしたもので、
彼女の恐怖とヒロイズムを巡る「旅」が描かれるとされてい
る。そして“Serenity”より暗いトーンに包まれたものにな
るということだ。と言っても“Serenity”が未公開の日本で
は、どう解釈していいか判らないのだが…
 ただしウェドンには、その前にワーナーとの間でDCコミ
ックスを映画化する“Wonder Woman”の契約が結ばれている
はずだが、今回の記者会見では、「ワンダー・ウーマンは、
自分にとって常にシンボル的存在だが、自分には全ての権利
が与えられており、それをいつ実現するかは自分で決める」
として、期日などの明言は避けたようだ。まあ、ワーナーが
それを認めているのなら仕方がないことではあるが、ファン
にとってはあまり長く待たされたくはないし、出来るだけ早
く取り掛かってもらいたいものだ。
 それから、ついでにテレビシリーズの情報だが、出演者の
大半が入れ替わった“Buffy the Vampire Slayer”は、今後
はジェームズ・マースターズが演じているパンクヘアの吸血
鬼=スパイクに焦点を当てたシリーズが続いて行くことにな
るようだ。

10月15日(土)
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