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On the Production
by 井口健二
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■第96回
さらにこの計画では、ケヴィン・スペイシー主宰のトリガ
ー・ストリート・プロダクションが製作に加わっており、ス
ペイシーは学生たちの指導者だったMITの教授を演じる意
向ということだ。
なお、この作品では題名が次々に変っているものだが、原
作の“Bringing Down the House”という題名は、2003年に
クイーン・ラティファが主演した『女神が家にやってきた』
の原題と同じなので使用することはできないようだ。
* *
後は続報で、まずは6月15日付第89回でも紹介した“The
Fast and the Furious 3”が“The Fast and the Furious:
Tokyo Drift”と公式に改題され、その主演に『プライド/
栄光の絆』のルーカス・ブラックの起用が発表された。
この計画では、以前にも紹介したように前2作の出演者は
全く登場しないものだが、まだ若手とは言えそこそこ出演歴
のある俳優が出演することになったようだ。
内容は、違法な改造車レースのレーサーだった男が、アメ
リカでの収監を逃れて日本にやってくる。そしてドリフトレ
ースのメッカ東京で再びレースを始めるが、そこで彼は自分
がやくざの仕掛けた裏社会の網に絡め取られていることに気
づくというもの。シリーズの第1作のヴィン・ディーゼルも
それに近い設定だったと思うが、多分その網から逃れる方向
の展開になるのだろう。
監督は、前回報告した通り台湾出身のジャスティン・リン
で、出演者には監督の前作“Better Luck Tomorrow”に出演
したサン・カングとジェイソン・トービンも含まれている。
他にはラッパー出身のボウ・ワウや、ブライアン・ティー、
ニッキー・グリフィン、ナタリー・ケリーとあるが、この中
からディーゼルのようにブレイクする俳優が誕生するのだろ
うか。製作は10月に開始されるということだ。
* *
もう1本、7月15日付第91回で紹介の“Hollow Man 2”
には、クリスチャン・スレーター、ローラ・レーガン、ウィ
リアム・マクドナルドに加えて、ピーター・ファシネリの主
演が発表されている。
この作品は、2000年公開の『インビジブル』のその後を描
くものだが、今回の物語では、その後も続けられていた実験
にボランティアで参加して透明になった兵士が狂って殺人鬼
と化してしまい、同じく透明になった刑事がそれを止めるた
めに行動を起こすというもの。ファシネリはその刑事を演じ
るということだ。
ジョール・スワッソンの脚本から、監督はクラウディオ・
ファーが担当。前作では、透明になる過程の描写が無気味で
美しかったものだが、今回はどうなるだろうか。
* *
最後に、2本連続で撮影されている『パイレーツ・オブ・
カリビアン』の続編で、以前から取り沙汰されているローリ
ング・ストーンズのキース・リチャーズの出演について、一
旦はリチャーズ本人から出演はないとの発言が行われていた
ものだが、その後に共演のオーランド・ブルームから出演が
了承されたとの発言があったようだ。現状ではどちらが正し
いか不明だが、できればファンの期待に応えてもらいたいも
のだ。
10月01日(土)
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