ID:47635
On the Production
by 井口健二
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■ミート・ザ・ペアレンツ2、欲望、もっこす元気な愛、ダウン・イン・ザ・バレー、ベルベット・レイン、シルバーホーク、デッドライン
結末に向かって元国軍士官の主人公の行動の理由が充分に理
解できない。このため、何故最後の銃撃戦が起きてしまうの
かが釈然としないのだ。
ここで推察するに、どうやら映画に描かれた作戦はすべて陽
動作戦で、その裏に隠された真の作戦を主人公はぎりぎりで
察知するのだが、その時には警察も信用できない状況にあっ
て、主人公はやむなくその作戦を阻止するため無謀な銃撃戦
に打って出る…と言うことのようなのだが、この推論に達す
るのに僕は丸2日掛かってしまった。
ただしこれも、こう考えれば辻つまは合うという程度のもの
で、これが正しいかどうかは判らない。他に説明がつくかど
うかは、見て考えていただきたいというところだ。それにし
ても映画の中で、もう少しは説明が欲しかった。
因に、上記のタイ国とIMFの関係は実話で、IMFに関し
ては以前にドキュメンタリーの『楽園の真実』の紹介でも言
及したが、かなり片寄ったものであることは事実のようだ。
従って政府が行った前倒し返済は正しい政策だったのだが、
不正の温床とも言われるIMFの関連では、その裏でこの映
画のような事態が起きる可能性はあったとされる。
一見絵空事のような物語だが、実は小国の国家体制の脆弱さ
を見事に描いた作品とも言えるものなのだ。このことに関し
ては、このような仮定の映画が作られても、タイ政府からは
何のクレームもつかなかったことが、無言の証明になってい
るとも言われているそうだ。
09月29日(木)
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